第39話 強運
僕と森は、毎朝職員室に行き先生達にゴマをすっていた。
期末テストが始まった。このテストの結果次第で、僕の未来が決まる。僕は神様に祈った。
すべてのテスト結果が出た。
まずは数学。僕の一番苦手な科目だ。教室に居残りさせられた。「昇は進級したいか?」先生の問いに僕は「はい!進級したいです!」と元気に答えた。
「昇のバスケットに対する情熱は耳にしている。引き続き頑張って活動するなら面倒を見てやる。出来るか?」
先生の問いに「はい!出来ます!よろしくお願いします」僕は頭を机にこすり付けた。まず数学はクリアした。
次は英語。まだ若い先生だ。
「しょうが無いね。英語のレポートを三十枚書いて今週までに提出する事。いいね」
僕は速攻でレポートを提出した。これで英語もクリアした。
次に簿記。これは森の大得意の科目だ。僕は森に簿記を教えられ自力でクリアした。
最後に道徳。これが一番良かった。
前回零点近い成績だったのが、今回八十二点だった。先生が授業中「素晴らしい。良く頑張ったね。大変だったね。」僕を褒めちぎった。
通信簿も、赤点から五に跳ね上がった。
進級出来る!首の皮一つ残った!来期もバスケットが出来る!喜びを爆発させた。
家に帰り、親父に進級出来る事を伝えたが一言「そうか」と言った。
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