第三章 高校時代

第23話 親友との出会い

 僕は、高校入学前の入学手続きに、親父と川崎商業に来ていた。


 この学校は、女子が多く一学年八クラス中、男女混合は二クラスしか無かった。後は、女子クラスで男達にとってパラダイスだ。


 バスケット部も盛り上げたい。僕は浮かれていた。


 親父が手続きをしている時、僕は校庭で待っていた。そこに一人の男が立っていた。新入生らしく、小柄だがガッチリした体格だった。


「君良い体格しているね。一緒にバスケット部に入らない?」


 僕は男に声をかけた。


「俺はサッカー部へ入る」


男が答える。


「この高校サッカー部無いよ」


僕が言うと「無ければ作るよ」素っ気無い返事が帰ってきた。


「まあいいや。仲良くやろう」


 そう言うと僕は立ち去った。


この男は森と言う、後々僕が一番仲の良くなる奴だった。バスケット部が弱いのは覚悟していた。


目標は、この弱小チームで、公式戦にて一勝する事だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る