みんな「バカ」になればいい!
- ★★★ Excellent!!!
- ささかま大名
○○バカってかっこいい。バカは真っ直ぐで例え他人に否定されようとも己の信じるもののために生きる。何度転んでもバカは二本足で立ち上がって前を向く。
そんなバカがただの大人には眩しい 。
大人になればなるほど頑張って失敗するのが恥ずかしくて本気を出してない振りをして、本当に本気を出せなくなり、情熱を失ってしまうことが多い。
情熱を失うことは、希望を失うことと同義だ。希望を失った大人を見て、その大人の身近なティーンエイジャーはどう思うだろうかは容易に想像できる。
御作品で主人公の師でもある先輩は言う。希望を捨てるな。自分の希望は誰かが受け継ぎ、光を命を繋ぐと。
夢に傾けた熱量は、希望は決して無駄ではないのだ。個人の祈りは誰かに受け継がれ、それが新たな世界へと繋っていくのだとこの作品は教えてくれる。
この作品は何かに夢中になることを肯定してくれる。
主人公は空手バカで空手を究めていると言っていいレベルだが、究めること自体ではなく、究めようとする情熱の輝きこそが尊いのだと教えてくれる。
私は一度夢を諦めたものの、もう一度夢を叶えるために前進している人間だ。もう一度頑張ってみようと思えたのは、とある人が魅せてくれた希望に他ならない。
バカは希望をくれる。そして、希望はただそれだけでパワーになる。実態がなかろうと、アメーバ状だろうと、古代竜だろうと、魔王級だろうと、空手の力を、生身の人間の可能性を、人から人に受け継がれる希望を信じれば、道は拓ける。 そうなんだろ、親愛なる空手バカさん?
追伸、ウィルマ姫と空手バカの師弟関係は受け継がれていくのを感じてとても好きです。