2-16
前線砦に到着したアリア達は指揮官
だが
アリアは素早く片膝を着いて跪き、砦指揮官である
思わぬ所で
その間、アリア達の耳のは女|人奴隷の苦し気な息遣いと、作業をするコーボルト
だがそこへ静かに、そして徐々に大きな声で狂ったような笑い声が響き始めた。
その声は、荷降ろし作業をしていた
コーボルトであるヘラレスはどことなくソワソワし始め、サールもジッとしてはいるが、表情はには不快が見て取れた。アリア自身もその笑いには、怒りと嘲り、嗜虐と狂喜を感じ、ゾクりとしたモノが全身を駆け巡った。
しばらく狂気じみた馬鹿笑いを続けた
「いやぁ~~~輜重隊長ぉ!!出世したねぇ~~~。」
「「竜の血筋」を二人も部下に持つなんて、コリャ~敵わないなぁ~。」
「僕ちゃん「牙」怖ぁ~い!!」
アリアは
何かを少し期待した
「、、、、」
鍛錬を積み、技を磨いて
だが気が付けば、敵と戦うことなく「荷物の番人」をやっているでは無いか!
深手を完癒させ肉体を万全とし、技を磨き、更なる武芸身に付けるための骨休めも兼ねた必要な、そしてわずかな間の休養だったはずだ。
アビザルが命じられて輜重隊に来た時、そこは想像以上に腐った場所だった。
支配者の軍団に於いて定めたの規律を守らない者は極刑だ。だが支配者とて全てを見渡せるわけでは無い。
旗色悪しと見るや戦場で遁走する
跪く
あの敗北の日、
軍団が戦列を崩さなければ、肩を並べてた戦う強者が居れば、、、
過ぎ去った過去を嘆いても仕方が無い、「力の神」は生きよと告げたのだ。
俺はまだ「英霊の塔」の扉をくぐるだけの戦働きをしていない。
英霊になれるとは思っていない。だが
輜重隊長を見事に勤め、認められれば一介の兵士から部下を掌握し戦場で武人として、指揮官として武芸と采配を揮う事が出来る。
そうすれば、、、
だが現実はアビザルの思い通りにいかなかった。輜重隊長を見事に勤め、認められた。だが彼はそのまま「優秀な監督者」として輜重隊を任される事になった。
「今、やっている事も戦のそのモノだ。」
「お前の能力は認めよう、だがまだ「その時」では無い。それが理解できない立場でも無いだろう輜重隊長?」
「ここで大きな戦いに備えるか、野に下って小さな略奪に満足するか、お前が好きに選べばいい。」
「もちろん戦において戻ってくれば「一介の古強者」として歓迎しよう。」
奴は必ず戦場にいる!ならば軍団から遠のくなど以ての外、全ては己次第なのだ。
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