雷撃
瞬時に事態を把握した
武器は面接前に取り上げたはずだったが、部下のチェックが甘かったのだろう、
そして元「竜の血筋」の
厄介そうだ、
早々に片を付ける!
多勢に無勢だ、痛めつけて奪って、奴隷として働かせればいい。
抑えるのは
号令と共に、一歩踏み出そうとした時だ。
目を焼く閃光と、耳をつんざく轟音が鳴り響く。
稲妻が空を切り裂き、停車場に建つ目印の旗を跡形もなく消し飛ばした。
武器を取り上げた時は剣と盾を手にしていたハズだ。大した腕では無いと思ったが、元から剣士ですら無かった。小ぶりの
雷撃魔法は初級魔法の範疇だが、威力も申し分なく戦場でも飛び交う呪文だ。
モノの焦げた臭いとカミナリ独特の臭いが周囲に漂う、機先を制され、数の理を活かせない。
嗅覚の刺激にトリガーされた
戦場に立ちながら、対峙するなり弱腰に武器を構え、震える
攻め入った敵地の領土で、思うがままに家屋や耕作地を破壊し、
たまに戦場で
人にしてはデキると認めるが、亜人には及ばぬ相手の武術を受け流し、弄んで切り刻む。
血の海に沈んだその姿を上から眺める優越感とそれに続く余韻。
死の恐怖が我が身を襲うと認識し、我先と逃げ出す
意気揚々とヘムの領土を攻め上り「自らこの手で
彼等の軍団は全滅した。
特に何も変わらない、いつもの戦いの始まりだった、だが戦いは皮切りからジワジワと押し込まれていく。そして
戦場に漂う独特の臭気。モノが焦げ、肉の焼ける臭いが鼻を付き味方のうめき声が耳を打つ。
味方は次々と後ろを向いて逃げ出し始めた。
どこかでか見た光景だ、
軍列を組み整然と迫る
怒号を挙げ、腰の双刃を抜き、中央で軍列を率いる指揮官に躍りかかる自分。
、、、どこかでか見た光景だ、、
二刀は易々と指揮官の盾に防がれ、剣で受け流される。手数と
だが目の前の
焦り、果敢に攻めただけ息が上がるのが早かった、焦燥は
両脇から槍が彼を襲った。穂先が体に喰い込み、すさまじい痛みで息も出来ない、死の恐怖が彼を襲った。
一騎打ちからの横槍
だがそれが卑怯だとは
指揮官の盾が正面か襲う、鋭鬼の記憶はそこで途切れた、、、、
そして目覚め、ただ一人生き残った。
「力の神」の加護か?鍛え自負した肉体のお陰げだったのだろうか?
そして
その後も幾度となく前線戦で戦い
そして何時か見た「自らこの手で
つまらない記憶の邂逅を見ながら
アリアは状況が当初の
事態を収束させるため、場の勢いに乗って焦る
「ねえ、隊長さん。」
「考え直して私たちを雇わない?」
アリアはあくまで穏やかで控え目に
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