俳句にしようと努めたがどうしても無理だったシリーズ

「何で一茶忌好きさ?」「つい……、でんな」


(なんでいつさきすきさついでんな)


【解説】冬の季語のリストを見て、順番に「回文にできるかどうか」を考えてみたのだが、難しくて諦めたものを幾つか紹介してみたい。これは会話のやりとりになってしまい、五七五にはできなかった。




よい粕汁呑みて稔辞す会よ


(よいかすじるのみてみのるじすかいよ)


【解説】五七五にはなったものの、「稔(みのる)」という人名が出てくるのはいくら何でも意味がわからない。




寒猿や「素敵な木ですやん……」演歌


(かんえんやすてきなきてすやんえんか)


【解説】「……」で誤魔化せるかと考えたが、最後の「演歌」が意味不明で、解釈を書けなかった。




寒鴉 三件検査すら眼科


(かんがらすさんけんけんさすらがんか)


【解説】大きな病院があって、面倒な検査を眼科の医師に押し付けている、という解釈を考えたが、どうしても苦しい。雰囲気や字面の格好はついている。




寒鯉のこす息子の遺言か


(かんごいのこすむすこのいごんか)


【解説】「遺言(いごん)」として寒鯉を残すのが父ではなく、息子であるという点に妙味がありそうだが、地味すぎていま一つと考えた。




「もしかすると……」「ん?」「……取るすか?霜」


(もしかするとんとるすかしも)


【解説】電気店の店員がどこかを訪問して修理している様子か。しかし、霜を取るかどうか、という会話だけではあっさりしすぎで、五七五にもならない。




中パンか?中さん魚 寒波かな


(なかぱんかなかさんさかなかんぱかな)


【解説】自分でも意味がわからない。「中パン」というフジテレビのアナウンサーが出てきたら意味が生まれるかもしれない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援した人

応援すると応援コメントも書けます