増刊号その2 pixivとカクヨムの自主企画
どうも、吾輩です。だいぶ長くpixivに住んでいます。
pixivにも「自主企画的なもの」があるので紹介したいと思います。
カクヨムの自主企画は大雑把に、3つに分類できるように思う。
・「○○な作品募集」
・「感想書きます」
・「読み合いしましょう」
だがpixivで「企画」というと、全く様相が異なる。
そもそも片や文章、片やイラストのSNS(※1)だから違って当然ではあるが。
まずpixivの企画というのは完全に「自主企画」である。カクヨムの場合公式でフォーマットがあり、参加作品や参加者の一覧を何もせずとも生成してくれる。
が、pixivの場合公式での企画サポートはあまりなく(推測だが、pixivの企画はユーザーの間で自然発生したものと思われる)、企画者(と、いれば共同運営者)がすべての業務を賄うことになる。業務ってなんだ、というのは、後から説明する。
企画を立ち上げようと思ったら、主催者は
・世界観
・ルール
・方向性
などををまとめたものを「企画目録」または「企画予告」として投稿する。「企画予告」はぽしゃり防止のようなもので「ブクマがいくつ集まったら=参加希望者あるいは興味ある人の人数が一定に達したら正式に稼働します」という感じのものだ。
ざっくりすぎてよくわからないかもしれないので、例を出そう。
以下の例はいままで見てきた自主企画を切り貼りした感じなので「実際にこういう企画がありました」とういうわけではない。吾輩の知らないところであったかもしれないけれど。
①現代日本の高校を舞台にした交流企画です。参加者は生徒になって、ほかの参加者とともに高校生活を満喫してください。キャラクターは普通の高校生なので、「魔法が使える」「実は異世界から来た」等のファンタジー設定はご遠慮ください。
②中世ファンタジー世界で魔物側と人間側に分かれて戦う企画です。鬱展開、殺伐推奨。死亡ありです。残虐描写を含む内容なので、15歳未満の方は参加をご遠慮ください。BL・GL・その他性描写やグロテスクな表現のある作品は隔離タグ(※3)での投稿をお願いします。
もっと詳しく知りたい方はpixivに行って「企画目録」で検索をかけてみてほしい。
とにかくこんな感じで概要があるので、それに沿って新規キャラクターを作り(オリジナルであっても既存のキャラは認められない場合がままある。たとえその企画の趣旨的に問題がなくっても)、キャラクターシート(※4)を用意して投稿する。イメージレスポンスも忘れずに。これをもって、参加表明となる。
で、何をするのかといえば。
そのキャラクターで、ほかの参加者のキャラクターと交流するのである。基本的に企画に参加した時点で「そのキャラを作者以外が描いてもいい」と同意したことになる。なので自分のキャラと人様のキャラが一緒にいる漫画を描いたりして、キャラクター同士の交流を図るのだ。
企画によっては、合間合間にイベントが挟まれるものもある。さらには投稿作品の作品IDが奇数だったら偶数だったらで何か起きる場合もあり、皆様の発想の豊かさには驚かされるばかりである。
吾輩、pixivの企画には数えるほどしか参加したことがなく(うち2回はぽしゃった。吾輩のせいではない)、企画を語れるほど企画に詳しくはないのだが。
これ、小説でやっても面白いんじゃないだろうか。
キャラクターシート代わりに、世界観にあったキャラ設定を文字で投稿して、タグ付けやタイトルに企画名を入れるなどして関連作品を探しやすくする。
楽しそうである。
だが、これはカクヨムでできるものなのだろうか。
規約的な意味で。
先日偶然知ったのだが、共同執筆企画を立ちあげていたユーザーの方が運営から指摘を受けたという。
この形式の企画も、ある意味では共同執筆と言える。
このような企画を立ち上げた場合、運営はどう対応するのか。気になるところである。自分で立ち上げるほどの勇気はないが……どうなんですかね?
※1 イラストのSNS
現在は小説投稿機能もあるが、小説で参加できる自主企画は少ない。基本的には絵と漫画で勝負ということになる。
※2 公式での企画サポートはあまりりなく
まったくないわけではないが、企画に限定される機能ではない。企画に便利で、他にも何かと使える機能と考えてほしい。
※3 隔離タグ
企画参加作品は企画専用タグをつけることが通例なのだが、見る人を特に選ぶ作品の場合(主にエログロ)は隔離タグと称して別のタグが用意される場合がある。
これで見たくないものを見てしまう可能性が減る。
※4 キャラクターシート
略してキャラシ、CSとも。主催者が用意してくれる場合が多い。そこにキャラクターのイラストと、簡単なプロフィールを載せる。
企画によっては「恋愛交流NG」とか「グロNG」とかが入る場合もある。
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