59冊目 腐女子におけるパロディ
どうも、吾輩です。
パロディ周りの話をしたいです。
まず、腐女子が使う「パロディ」と一般の「パロディ」では意味が異なる。
腐女子の「パロディ」は「パラレルワールド」に近い。
原作アニメではファンタジー世界で活躍している勇者パーティが、もし現代日本の高校生だったら?
原作漫画で現代アメリカの刑事と探偵である2人が、もし近世ヨーロッパで神父と吸血鬼だったら?
というような発想のもとに描かれた作品を指して「〇〇パロ」と呼ぶのである。
提示した例だと、前者なら「学パロ(学生パロディ)」後者は「吸血鬼パロ」となる。「リーマンパロ」「遊郭パロ」「童話パロ」なども人気が高い。
そういう事情があるのでもしあなたが腐女子でない場合、腐女子と「パロディ」について話し合うと会話がかみ合わない可能性がある。
そもそも同人界隈で二次創作を「パロディ」と呼ぶのが一般的だった時期があるため、上記は正確に言うと「ダブルパロディ」となる。が、二次創作=パロディの用法はもはやすたれている感が強いため、現在ダブルパロディというとまた違うものを指す(※1)。
さあ、ますますわからなくなってきたぞ。
これは体感的なものなので何とも言えないが、男性向け作品においての「もし〇〇だったら」はあくまで原作世界の中での「もし」(「もし自分orオリキャラが主人公だったら」「もしこの戦いの勝敗が逆だったら」等)が中心で、世界観ごと塗り替える「もし」は女性向け作品より少ないように思う。
ただこれは、吾輩が男性向け、あるいは男性作者が書いた一般向け作品にさほど触れていないせいかもしれない。本当は腐女子の「〇〇パロ」に該当するものがたくさんあるのかもしれない。これ、知識も経験も偏った人間が書いているので、うのみにしないでね。
本日はこの辺で。
※1 ダブルパロディ
現在の同人界隈においては、2作品以上の原作をかけ合わせた作品を指す。クロスオーバー(※2)ともちょっと違う。
※2 クロスオーバー
ある作品の登場人物が「その設定を保ったまま」別の作品に登場すること。
つまりダブルパロディは設定を維持している必要がない。
どちらも門外漢なので詳細はググってほしい。丸投げ。
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