33冊目 夢見る乙女の内緒事

 どうも、吾輩です。

 今回は夢女子についてです。

 あまり深いところまではまったことはないのでつたない語りにはなるかと思いますが、どうぞよしなに。ぺこり。

 

 夢小説。

 この呼称が一番有名でしょうが、他にもいっぱいあります。単純に「名前変換小説」、英訳して「ドリーム小説」、くっつけちゃって「ドリー夢小説」など、など、など。

 吾輩がこの界隈で作品を読んでいたのは2,3年程度の短期間でありなおかつかなり前なので、ひょっとしたら今は違う名称が主流だったりして……。


 とにかく「原作に本来登場しないキャラがいて」「そのキャラに名前を付けられる」という小説が夢小説です。

 ……ですよね?


 多くは原作キャラと恋愛を楽しむ内容なのだが、 夢小説の楽しみ方は何パターンかあるとのことである。


 まずは「名前を付けたキャラに自分を仮託する」もの。これは自分の名前を入力するパターンが多いのではなかろうか。自分の名前を付けることで、自分が、推しと、付き合ってる!! というわくわくを味わう楽しみ方です。夢小説の王道と言えるだろう。

 ただし作品そのものやお相手キャラがきな臭い場合、死の危険があります。

 たいていのサイトさんでは注意喚起してくれているけれど。


 続いて「自分が名前を入れた、作者のオリキャラの活躍」を眺めるという楽しみ方もあります。吾輩はもっぱらこちら側でした。こっち側の方は自分の名前を入れる人とそうでない人に分かれます。吾輩は「夢小説に入力する用の名前」を2,3個ストックしていた。

 名前は自分が付けたけれど、自分そのものではないよ、というスタンスで、作者のオリキャラが織りなす「if」の世界を堪能する。

 これならヒロインが原作世界を根幹から覆すレベルの超天才とか、本来その世界にないはずの能力者とか、そもそも閲覧者とヒロインの性格が違い過ぎるとか、とにかく「なにがあっても自分にこの立ち回りは絶対無理」と思う設定でも楽しく読むことができる。


 また、恋愛要素の少ない(あるいはまったくない)夢小説というのも存在しうる。それは本当に性別を超越した(あるいは男夢主)(※1)盟友同士であったり、恋愛関係に発展する可能性がないほど年齢差があったり(※2)、等々。あまりに文化が違うために、仲良くなるけれど絶対恋愛には発展しねえなこりゃ、というのもいくつか見た。


 なんだかこんなことを書いたら、また夢小説を読みたくなってきた。

 できれば、ヒロインちゃんが武力的にも大活躍、するやつ。


※1 男夢主

 ほとんどが女性向け作品である夢小説において、名前変更可能な男性主人公。

 別に「原作の女性キャラと恋愛しちゃう」わけではない。

 もっぱら、801要員である。合掌。


※2 発展する可能性がないほどの年齢差

 たいていは原作キャラがショタ化。

 主人公がおばあちゃんとかそういう夢小説はちょっと見たことないかな。

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