都庁上空の世界樹は今日も元気なようです。

作者 村雲唯円

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★★★ Excellent!!!

現代世界とそれ程大きく違いがない雰囲気の中に、どーんとそびえ立つ巨大な世界樹と、見える人にしか見えない精霊たち。ばりっばりの現代ものな世界にがっつりファンタジーな要素が入って来て、それらが違和感なくきれいに混ざりあっているこの世界観はとても良い。

そしてそんな世界観で、何やるのかってね。青春ですよ。もう誰もが一度は憧れ羨むような超キラキラした青春です。
生き生きした登場人物達のやり取りに、高校生だからこそのイベントに、思春期だからこそ味わえるドキドキ全開の出来事に。ちゃんと精霊たちが関わってくる。等身大の青春に読者の我々からすれば「非日常」が混ざってくるお話は王道なようで、時々新鮮な刺激があって。なるほどこいつはサイダー系の味わいだ。

それだけでも好印象なのですが、主人公たちが抱えているのは本当に青春時代の直球の感情なんです。特に主人公。状況まで同じとは言わずとも、彼の悩みや考え方が全く分からないって人は少ないと思う。
迷って悩んで、ドキドキして舞い上がって、馬鹿話してまた迷って躊躇って。決して奇をてらうんじゃなく、あーもー馬鹿お前そこはさぁ悩むなよ頑張れよ! とかわかるぞーそうだよなー、とか思っちゃって。なんか高校時代に戻って主人公たちと友達になってお話を見ているようなそんな気分になれました。
そうして最後の最後。詳細は伏すけど結構大きな話に、それでも主人公が抱えた気持ちは等身大の青春からくる熱い言葉と行動なんです。痺れますよこれ。

読んだ後は少しだけ寂しいような、でもスッキリと綺麗に読み終われたような。
読後感もやっぱり「サイダー系」です。
胸のすくような青春を味わって見たい人はぜひ。

★★★ Excellent!!!

昔懐かしの王道ラブコメの雰囲気を漂わせつつ、しっかり諸々に決着を付けた良き作品。
前半は殴る壁がなくなり、後半はガブ飲みする胃薬が無くなってしまう展開ですが、決断一つで綺麗にまとった読後感よろしいものになっています。

つまり、読むと鼻から地獄ソースでてきます

★★★ Excellent!!!

まずタイトルやキャッチコピーからしてどんな話だろう?と気になり読み始めてみましたが。

んーーーー甘酸っぱい!!!!

はるか昔に失われた(泣)青春の爽やかでほんのり苦い味が蘇ってくるような、優しい現代ファンタジーです。

現代日本の中に精霊たちが当たり前のように隣にいて、新宿の空には世界樹が浮かんでる。そんな不思議な世界観が何気なく、それでいて幻想的に描かれていて、こんな日本だったらいいのになーと思わされてしまいます。

まだ読み途中ですが、可愛らしいけどどこか影のあるヒロインと、辛い過去を抱える主人公が最後にはどういう結末を迎えるのかを楽しみにしています。

***

読み終えたので追記。

個人的には「もしかしたら本当にあるかもしれない」系の現実味の高いファンタジーが好きなのですが、本作はドンピシャでした。
不思議な能力があるからといって、何かずば抜けたことができるわけでもなく、大勢の人に賞賛されるわけでもない。
それでも精霊使いと呼ばれるひとびとは等身大の感覚で毎日を過ごしながら、時に精霊たちの運命に翻弄される。

英雄と真姫が選んだ道は、少し切ないけれど、どこかホッとする……
それは二人が最終的には社会のためとか世界のためでなくて、二人のための最適解を導き出したからなのでしょう。

二人の、いや、四人のこれからについて、自然と妄想が湧き上がってくる読後感。
淡く多彩な精霊たちと、個性豊かな登場人物たちが織り成す優しい現代ファンタジーでした。

★★★ Excellent!!!

ステキな作品でした。

世界樹と精霊がいる、それ以外はこの世界と変わらない世界。
そこでほんの少し特別な少年と少女が出逢い、心を通わせ、大きな決断をする。

バトルではない、しかし愛と勇気で駆け抜けた彼らの青春は、確かに戦いだったように思います。

楽しくも切ない話でした。
ラブコメに身悶えたい方はぜひ。

★★★ Excellent!!!

 既に読了済である。レビューを重ねさせてもらう。

 読後の第一印象は、要所にクリーンナップが行われれば感じた荒削りさを滑らかに出来るのではないか、だ。
 私の悪癖である。気にしないでもらいたい。

 憎む箇所などない愛すべき主要キャラクター性は、若々しい清々しさ。
 この時期だからこそ、重要な意味を持つ出会いと別れの予感、ボーイミーツガールの根底に敷かれた優しさが、物語の根を張る。

 冒頭のタイトルコールまでの軽快で心地良い流れに、読者はたちまち作品に引き込まれてしまうだろう。私も当然、その1人だ。

 物語も佳境を迎え、突き付けられる現実に、それでも向き合えるのは愚直なまでの想いを以て解としたこと。

 まだまだ青い。
 だが、それでも良い。
 それが青春の色だ。

 畢竟、荒削りと感じた私の悪癖も些細なことだろう。
 若者とはそういうものじゃないか。

 木の表皮を触ったときのざらつきに何を思うか。幹を守る為に枝葉を折ればそれで良いのか。
 それが当たり前であった世界に、大事な想いと特別じゃない気持ちで分かち合う新芽のファンタジー。
 これは生命の息吹がある作品だ。

★★★ Excellent!!!

見える人にだけ見える精霊
空を翔るドラゴン。
都庁の上空に浮かぶ世界樹。
そして少年は、一人の少女と出会う。

ファンタジーとして、これ以上の舞台があるだろうか……いや、ない。

主人公の英雄という名前も相まって、私は彼らの格好いい姿に思いを馳せる。
ワクワク。ドキドキ。

しかし、織り成されるのはファンタジックな冒険譚というよりは、眩しくきらめく青春恋愛ストーリー。

んんん、期待していた方向とは少し違った……。
そうは思ったものの、だからなんだ!
面白ければいいんだ!

いや、実際すごく面白かったんですよ。
夏休みの話とか、真姫が英雄をからかうシーンとか、すごく好き。

なんだこいつら!
青春しやがって!
爆発しろ!
おっと、つい私情が……。

と、そんな感じで英雄の青春を読者は楽しむわけですね。
読んでいて、女の子がものすごくかわいいなぁと思いました。
真姫ちゃんもしおんちゃんも津追先生(個人的に好き)も素敵です!

そしてラストシーン。
真姫の重大な秘密が明かされ……。

──ああ、そうか。
読み始める前の私のワクワクドキドキは、この瞬間のためにあったのか。

彼の想い。彼女の気持ち。それがそのまま文字となって、ストレートに心を打ちます。

壮大な冒険なんかしなくても。
強い武器なんか持っていなくても。
手強い敵なんていなくても。
佐倉英雄はたしかに格好よくて、最高の主人公なんです!

彼の勇姿を、ぜひその目に焼き付けてください。

★★★ Excellent!!!

精霊が当たり前に存在している日本で、精霊ご見える高校生が巻き起こす青春ファンタジー。
世界観やキャラ造形、ストーリーが素晴らしく、夢中になって読みました。精霊や世界樹があるその世界に、まるで私たちも暮らしているみたいで、こんな青春を送ってみたかったなあ、と甘酸っぱい気分になりました。
少年たちの青春に、世界樹と精霊の謎に、時にドキドキ、時にしんみり。いつまでも読んでいたくなる「特別な」一作です。

★★★ Excellent!!!

現代の東京が舞台。
けれども、そこには世界樹が根付き、精霊たちが暮らしている。天気予報では、毎日「都庁上空の世界樹は今日も元気なようです」と伝えられる。
そんな、日常とファンタジーが違和感なく溶け込んでいる物語。

話の進行は、ある日偶然出会った人物が主人公のクラスに転校してきたりと、王道の展開を見せ、現代世界とファンタジーが混じり合う不思議な世界観とバランスをとっています。

風景描写や心理描写も丁寧で、特にラストシーンの主人公の心理描写は胸に迫ってきました。
主人公以外の視点による挿話もあり、物語に深みを持たせています。

戦わないファンタジーだからこそ生まれる、温かみあふれる物語だと感じました!
主人公の成長や恋など、ファンタジーだけでなく、青春ものとしても楽しめると思います。

読了したからこそ、最後に言わせて頂きます。


都庁上空の世界樹は今日も元気なようです。

★★★ Excellent!!!

都庁と言えば?

はい、小池都知事がいるところと答えた方。残念ながら不正解です。では正解は?

そう、世界樹です。都庁の上空百メートルには、高さ四百メートル、幅二百メートルという巨大な世界樹があるんです。周りをファフニールやワイバーンといった竜種がブンブン飛び回っています。ここ、試験に出ますからメモしておくように。まぁ都知事もいるんですけどね。地味に日照やばそうですね。まあそれは置いといて。


この世界には精霊がいて、見える人と見えない人がいる。この物語の主人公である佐倉英雄と、巻波真姫は前者だ。精霊が見え、場合によっては精霊たちが何かと力を貸してくれたりもする。なにそれ、いいじゃん。そう思うだろうが、世の中そんなに甘くない。いいことがあれば、悪いこともある。

精霊が見える人、触れ合える人の数は多くない。見えてしまうこと。たったそれだけの違いが、小さないじめを生んだりもする。普通の人と、そうじゃない人。気づかないうちにそんな線引きを心の奥底に育ててしまうほど。

だけど、真姫はこう言うのだ。

「特別じゃないよ」

って。

その言葉の本当の意味を知るとき――それは、この物語のタイトルの本当の意味を知るときだ。

彼らの選択をぜひ目撃してほしい。

★★★ Excellent!!!

普通のニンゲンには見えない精霊と共存する社会、それがこの作品を読んでまず飛び込んで来る世界である。東京、と言う身近な現実の世界に、幻想の生物たちが存在する風景が重なった世界、それがごく自然に頭に浮かぶのである。

精霊を知覚できる主人公の英雄は、親友の克己、しおん、そして英雄と同じく精霊を知覚できる転校生、真姫とともに、青春を過ごしていく。彼ら4人が織りなす友情と……のストーリー、そして彼らの成長に、これからも目が離せない。

美しい、不思議な世界観と、明るくにぎやかな友情によって紡ぎ出されるファンタジーを、ぜひ読んでみてください。おススメです。

★★★ Excellent!!!

精霊といえば何割かは人に話す物がいるイメージがありますが
この作品は(このレビューを書いている段階では)それがなく、精霊達は人知れず活動しています
そんな精霊達には、何処か動物的な雰囲気も感じられ、見ていてとっても和むと思います
主人公がどう精霊達と絡んでいくのかも含めて、今後が楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 身近にモンスターや精霊がいる。考えるだけでもワクワクしません?
 都庁樹(作品の略称)はまさにそんな世界観であり、日常生活において精霊が重要な役割を果たすという。その精霊を主人公『英雄』君とヒロインの『真姫』ちゃんだけが見えるとか。

 ヒロインの真姫ちゃんの転校。不思議っ子な真姫ちゃん。可愛い真姫ちゃん。まさに王道! 見ているだけでもほっこりとしてしまいますね! あっ、もちろんもう一人のしおんちゃんも可愛いですよ!

 だが一方で彼女から教えられる『精霊使い』たる概念の真実。果たしてどのような意味を持つのか、物語から目が離せませんね。

 ファンタジーの暖かさを味わいたい方。どうかご覧あれ!!

★★★ Excellent!!!

自分だけが特別に精霊が視える、と思っていた主人公と、もう1人の視えるヒロイン、そしてそれをとりまくアホの子と熱い男友達。そんな4人が織り成す、青春と不思議さが入り混じる学園ファンタジー。

ヒロインが転校生として再会→屋上呼び出しなど、見ているだけで胸に響く青春要素を散りばめつつも、そこにシルフやウンディーネ等、精霊が出ることでほんわかした雰囲気と謎を加えます。

そして、日常に精霊や世界樹が溶け込んでいるその自然さが、詳細で巧みな描写から伝わってきて、思わず読み進めてしまうこと間違いなし。

さて、まだ物語は序盤。ここからどうなっていくのでしょうか? 続きに期待です!

★★★ Excellent!!!

 お天気カメラから世界樹が見える、何でもない朝のニュースにファンタジーがごくごく普通に溶け込んでいる世界―― 何気ないのに、新鮮に感じました。この世界観、大好きです。

 『精霊使い』が何なのか、それはこれから明かされるだろう謎で、しかも辛くて痛いそんな記憶のよう。だけど、4人なら大丈夫。そう感じました。

 ちょっと不思議な甘酸っぱい風味のする青春ファンタジー、誰にでもお勧めできる作品です。

★★★ Excellent!!!

 不可視の精霊。それが見える唯一の存在であった少年は、ある日自分と同じように精霊と戯れることが出来る少女と出会う。

 都心という舞台でファンタジー要素が絡み合っているのに、描写が素晴らしいので目に浮かびます。また登場する女の子は可愛く描写され、この後にヒロイン論争が巻き起こるのではないかという期待感も持たされています。
 現時点(2017.12.09)では序盤だと思いますが、世界観と文章の巧みさに惹かれ、思わずレビューさせていただきました。

 続きが楽しみです!

★★★ Excellent!!!

青春。

この作品を語るのに、この言葉以外に必要なものは他にないのではないでしょうか。
……と言ってしまうとレビューが書けなくなってしまうのですが。


都庁上空に世界樹が、そして普通の人には見えない精霊達が当たり前に存在する東京。
精霊が見える『精霊使い』であるが故につらい過去を背負うことになってしまった主人公・英雄が、同じく『精霊使い』である真姫と出逢うところから物語は始まります。

緻密に構築された説得力ある世界観の中で、メインとなる四人の高校生が、これでもか!というくらい眩しく、青春を謳歌します。
私はすでに家庭と息子を持つ身ですが、彼らの送る清々しいほどはちゃめちゃで爽やかな高校ライフに、つい自分が高校生だった頃を思い出してしまいました。そんな風に昔を懐かしむ大人は、きっと私だけではないことでしょう。
前半〜中盤は、高校生の日常をしっかり楽しませてくれる構成で、微笑ましく読み進めることができます。

終盤にかけて動き出す、精霊や世界樹、竜に関する話は、先の見えない展開にドキドキさせられること必至。

英雄の過去。
克己の優しさ。
しおんの明るさ。
そして、真姫の秘密。

すべてが繋がる物語のラスト、大いに期待してください。
大切な人を想う気持ちこそ、何にも代えがたい強さを秘めている――この物語は、そんなことを教えてくれるのです。

ぜひ一度、貴方も読んでみてください。
誰もが優しい気持ちになれる名作です。

★★★ Excellent!!!

 我々が生きる現実と陸続きのようなそうでないような、すこししふしぎな世界観で描かれる『戦わない』ファンタジー。

 精霊というファンタジックな存在や、美少女との運命的な出会いというラブコメのファクターを織り交ぜて進むのは、眩しいくらいの青春の物語です。
 キャッチーな要素を適度に配しつつ、易しい文体で綴られる物語は、ストレートに心に響いてくる印象を受けました。

 昨今のバトルファンタジーの刺激に食傷気味の方にオススメ。このやわらかな世界観に触れて、ぜひ自分の心をじっくりと休ませてあげてください。




★★★ Excellent!!!

タイトル通り、東京都庁の上空には巨大な世界樹の姿が――そんな日本のとある高校生たちのお話。

『現実世界に突如現れた世界樹』ではなく、
『世界樹と精霊たちが共存する世界』である。

精霊は稀な体質である『精霊使い』にしか見えない。
だから、『精霊使い』の男女が出会うなんて偶然、そうそうないはずだった。

――物語はその偶然から始まる。

『精霊使い』として過去に闇を抱える主人公、英雄。
彼のことを気に掛ける、親友で幼馴染、克己。
高校時代からの付き合いで、脳みそお花畑の、しおん。

そして、英雄と同じく『精霊使い』の黒髪ロングの清楚系美少女、巻波真姫(#かわいい #姫 #天使)。

主人公の英雄視点の一人称でストーリは進むが、幼馴染の克己視点も入り、キャラクターの心情が多方面から見え、とても面白い。

まだまだストーリは序盤だが、少し変わった世界。
暖かい雰囲気のキャラクター。

主人公が抱える過去は、まだまだ謎であるが、この先の展開に期待。
一話一話、短くまとまっており、気軽に読めるのでぜひ、ご一読あれ~!

★★★ Excellent!!!

 自分にしか見えないと思っていた精霊。
 特別だと思っていた自分。
 そこに現れた、見える彼女。
 彼女も特別なのか、自分も彼女も特別ではないのか。
 そこにいたるドラマが、甘酸っぱい学園ものとして描かれています。

 都庁の上の世界樹が、どのように物語に大きくかかわってくるのか。
 そして主人公は、最後に何を「見つける」のか。

 何も魔法戦や肉弾戦ばかりが戦いではない。
 敵は過去と現在と未来。
 少し不思議な日常の冒険は始まったばかりなのです。

★★★ Excellent!!!

都庁の上空には巨大な世界樹が浮かび、精霊の働きによって天候が代わり、飛竜の動きによって風向きが変わる世界。

そんなファンタジーな要素と、現代社会が混じり合う世界で、主人公は自分と同じ、精霊が「見える」少女と出会う。

少女との出会いが、彼に何をもたらすのか。
続き、楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

 カクヨム界気鋭の作家さん、村雲唯円先生の新作ファンタジーが堂々開幕!実は自分、パイロット版というべき前Verを読ませていただいてました。また、そのクオリティに不満をもったことから、よりよい物語に向けて作家さんが四苦八苦しているのも見てきましたが…そうした苦労というのは、作品の質には全く関係のないものです。しかし、自分が見守ってきた悪戦苦闘が実を結んでいる瞬間というのは、とても嬉しいものですよ。そういった意味で「さらにできるようになったな、ガンダム!」くらいの向上っぷりがあって、一話目からしっかりエンタメしてます。氏のファンもそうでない読者さんも、これは期待せざるを得ません!まるっ!