第7話 佐藤大輔の話
僕のつらい話ばかりではあれですので、心があたたくなるお話をさせていただきます。
週末はお父様と小さなお子さんというお客様がよくいらっしゃいます。お父様はビジネス書をささっと選び、児童コーナーでゆっくりお子さんと絵本を読んだりなさることが多いようです。優しいお父様が世の中に増え、うれしくなります。
お子さんが男の子さんだと、たまに、電車の絵本はどこですか?ときかれます。絵本を何点かご案内するとともに、児童書の電車の図鑑のコーナーをご案内すると、そちらもとても喜ばれます。そして、電車の絵本も図鑑も両方借りていただけたりします。
そして、お父様からお礼のお言葉をいただいたり、お子さんがしっかり本をご自分でお持ちになる姿を拝見すると、嬉しくなり、ヨッシャーと心の中でガッツポーズをいたします。
小さなお子さんは絵本が大きく、持ちにくそうにされていると、お父様が持とうか?、と尋ねられたりしてますが、大概お子さん自身でお持ちになるようです。そのような時は、常備しております紙袋をお使いいただくこともあります。小さなお子さんにとって、絵本は大きく、落とされることもあり、持ちにくいかなと思うからです。もちろん、マイバックをお持ちになる場合もありますので、押し付けがましくならないよう、お使いになるか、うかがってからお渡ししております。
そして、仲良さそうな後姿を見送りつつ、またいらしていただけるといいな、といつも願っております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます