第4話 夜ですね
天狗さんから貰ったこの眼帯…。どうしよう。着けちゃう?
私はさっきから手に握った眼帯をじーっと見つめながら、うーん。と悩んでいた。
「も、もしかしたら!眼帯を付けのが常識なのかも!異世界だし!!」
そういう事にしといて、眼帯を付けて真っ直ぐ言われた通りの道を歩き始めた。
「うぅーん!!!ついたぁあ!!!」
『雫の国』と書かれた門の前にして、盛大に伸びーをした。
ここまでノンストップで歩いてきたからね。流石に疲れちゃったよ…。
さて!街の中は入りますかっ…。
ちょっと、緊張するけど……。
街はマリーアントワネットとかいた時代の西洋の雰囲気が漂っていた。
今来た道が更にまっすぐ続いていて、その先にはドーンとそびえ立つ白い城が見える。
あれが王国なのかな?和風系ファンタジーだと思ってたけど意外と洋風??
というか、もう太陽落ちちゃって真っ暗だし、寝るところがない。仕方ない、このまま野宿コースか…
「あら。新しい異世界人さんじゃない!!」
野宿か…とちょっと残念な気持ちに浸っているといきなり女の人が後ろから私に声をかけてきた
「ふあっ?!」
びっくりして、変な声が出てしまったっっっ!
私の顔が熱くなって、赤くなっていくのが鏡を見なくても分かる。
「びっくりさせちゃって、ごめんね。その…今日泊まるところとかある?もし泊まるところが無いなら私の家どうかな…?」
声を掛けてくれたのは、水色のショートカットにした髪で水色の目を持つ美人の女の人だった。年齢は20歳ぐらいかな。
「ええっ!とんでもないですよ!!私はここで野宿を…」
そう言うと彼女は目を見開いて驚いていた
「えっ!ここで野宿するのっ?!ここは結構、凶暴のモンスターがでるの…」
なにそれ…今まで会わなかったのが幸すぎますね。まぁ、異世界だもんね。魔法があったらモンスターもいるよね。
「ってことで、家に案内するわね!」
結局、またまた人のお言葉に甘えさせてもらう事にした。
家に案内されている途中、この世界の事を大まか聞いた。
ここはさっきの都市の住宅街らしい。
この世界は、人族、エルフ族、ドワーフ族、魔族、龍神族、獣族、精霊族の七つの族に別れているらしい。それぞれの族がその族ごとに国をおさめているらしい。
昔は族と族が争って領地や金、人権を奪い合っていたみたいだ。
因みに、今人族が所有している領地は地球の日本ぐらい。
人族は地球からの転移者の集まりが80パーセントで残りの20パーセントは元からこの世界で生活を送っていた者。(地人と呼ばれている)人族の王家の人達は転移者と地人の血が混ざった者達らしい。地人と転移者の争いを避ける為だろう。
それぞれの国に入る為の門には、その国の種族しか入る事が出来ないような、強力なバリアが張られている。だから他の族との戦争にはならないとの、事。
奴隷に堕ちた者は、例え違う種族でとその主に歯向かえない魔法がかけられているから、その門のバリアは受けないらしい。
昔は妖怪族とかがあったらしいけど、随分昔に滅びたらしい。あれ?これって、天狗さんの事かな?とか思ったけどね。
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