第174話

 何も考えず、あたしはドアを

開けた。


「あ!!」

 そこには、男が、床に転がっていた。

 よく見ると、漫画家のユージだ

。後ろ手にガムテープで、縛られ

、口も塞がれていた。


「ユージさん・・・!」

 あたしは、ビックリして

近付いた。

 だが、ユージは、何かを伝え

ようと、

「ウンウン」と唸りながら盛んに

首を振り、足をバタつかせていた

 危険を察知したと同時に、

ドアの裏に人の気配を感じた。

「う!!」


 勢いよく振り返ろうとしたが、

一瞬、早く、ポリスのカッコを

した男が襲い掛かってきた。

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