第164話

 不意にシェアハウス内で、

男性の悲鳴が響いた。


「うっわ~ーーー!!」

 おいおい、勘弁してくれよ。


 出来の悪いスプラッタームービー

じゃないンだ。


 バイキングの小峠並みに、

「何て、日だ~ーー!!!」

 って、叫びたい気分だ。


 あの悲鳴は、アスカの

モノだろう。

 急いでアスカの部屋の

ドアを開けると、アスカが、

腹の辺りを刺されて倒れていた。


 床には出血の痕があった。

「アスカさん!!」

 あたしは、すぐに駆け寄った。


「あっちに・・・」

 アスカは指を差した。

「え?」

「警官のカッコをしたヤツに・・・」

 アスカは、逃げた方角を示した。





 

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