第145話

 彼は、必死に否定した。

 じゃぁ、誰だって言うのよ。


 ジョーが通報し、ようやく、

サイレンを鳴らして、覆面パトカーが到着した。

 中から出て来たのは、美貌の

警部補、イスルギ リオだった。


 元カレのストーカーを冨田

刑事に引き渡し、一件落着かと

思われた。


 だが、日野ヤスシは、あたしを

付け回した事は、認めたモノの

ネオジャスティスなど、知らないと言い張った。

 さらに、飯野や吉木公平殺害も

否認した。当然、そうだろう。

 動機はないし、アリバイも成立した。


 日野ヤスシには、飯野たちを

殺す事は無理だった。

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