第43話 捜査会議

 神倉市警察署では捜査会議が行われていた。

 工場跡地で発見された遺体の身元が判明したようだ。


 恰幅のいい管理官が資料を読んだ。

「飯野…… ですか」


「はい……」冨田がメモを読みながら応えた。

「飯野克己……、東京の大学に通っているようで、今、母親が確認に来るそうです」


「ン…、遺体は確認しなくって、い~ンじゃないの?」

 石動リオが話に割って入った。


「うむ……、かなり酷いようだな」

 管理官が眉をひそめた。


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