第39話

 被害者は、顔も判別出来ない

ほど、酷い有り様だ。

 朝食を食う気にもならない

だろう。

 そこへ、美女警部補・石動リオが

加わった。

 リオは遺体を確認し、思わず顔を

背けた。

「う・・・、こりゃぁ、酷っで~な・・・」


「ええ・・・」

 冨田刑事は、メモを読みながら

リオに報告した。

「よっぽど、怨みに思ってたの

でしょうか。顔面を何度も叩き

潰したようですね。」

 

 リオは、美しい眉をひそませた。


 冨田の横にいる初老の八木を見て、

「オジ様が、第一発見者?」

 と訊いた。

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