第18話 まさか、あの事が

「ああ、イバラギ ミオちゃんね…😁🎶✨」

「は~、北関東上陸かよ?

 石動イスルギだって言ってンでしょ」


「ああ、わかった。イススキね…😉🎶✨」

「椅子好きじゃ、ね~よ。イスルギって…、

 ああァ~ーもォ~、ミオでいいわ。

 あんたと詰まらないコントやってられないわよ」

 あたしは半分キレ気味でトイレに駆け込んだ。


 洗面所で水を流し、鏡に映った自分の顔に問いかけた。


「まさか、あの事が……😔💦💦💦」

 流れる水の音だけが、やけに響いた。


 その後、どこをどう歩いたのか、わからないが気付くと近くの不動産屋の前にいた。

 そうか、早いとこ引っ越し先、探さないと……

 見るとシェアハウスに新しい住人を募集した広告の張り紙があった。



「うゥ…ン……😓💦」

 シェアハウスか……

「誰か人がいた方が、ひとり暮らしより安心かな」

 そんな独り言を呟いた。


 

 夜中、中天には血のように赤い月が輝いていた。

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