第40話

「オレが金沢の事をカナブンって言っただろ」

「ええ…、最初に……」


「そ、二度、言ったンだけど二度とも樹理に注意されたンだ」


「フゥン…、カナブンって呼ぶなって!」

 やっと、ヘッドロックをほどいた。


「うん…、彼女は、あの3人の中じゃ、1番大人しかったのに……」


「なるほど、だから…… 樹理が金沢君の彼女じゃないか。って事ォ~……」

「ああ……」

 オレは頷いた。

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