第37話

「はァ、そうですか。では何か思い出したら、こちらへご連絡して下さい」

 リオは名刺を置いた。


「フン、アイツらの事など思い出す事などない」


「そうよ。思い出すとしたら孫の文孝の事だけよ」

 祖父母の剣幕にオレもリオも頭を下げた。

 

「あの~……、最後に文孝君が付き合っていた彼女は居ませんでしたか」

 オレは何とか聞き出そうとした。



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