第184話 割と回復

 割と健康な心になっている。

 まあ大きなストレスにさらされずにへらへら過ごせているおかげでもあるが。


 毎日、朝起きて夜寝ている。

 朝起きる必要ができると朝起きられるようになるらしい。

 20年夜行性だったものを昼行性に変えるには、昼行性になる必然性が必要なのだった。

 「昼行性にしておいたほうが今後のためになる」などというぼやけた理由では昼行性にならない。夜行性の生物を昼行性にするのに「今後のためだから」って説得してもきかないのだ。

 簡単な方法でいうと「朝8時に起きてきたらそれで(その日)500円もらえる」とかいうことにすると、毎朝起きれるかもしれない。人それぞれ必要額が違うだろうが。

 2万円とかにしたらだいたいの人がちゃんと朝起きるだろう。それでも起きない人はその時刻に寝ているほうが2万円以上の何かを得られるのか、2万円くらいはした金な富豪だろう。


 「起きる」という行為だけに限らず、やはり人間は、というかだいたいの(特に脳があるレベルの)動物はその行動をする理由がきっちりあればするのである。本能である場合もあるが、学習によって後天的にするようになる行動も多い。


 以前「やる気がなくてもやり始めたらやる気が出て来るというがやり始めてもやる気が出ない」というようなことを書いた。

 やっぱりあれは病気であった。私は病が快方に向かっているのかもう全快してるのか、「とりあえずやり始めたらやる気が出る」ようになってきたのである。


 このまま回復していくと、あとは「小説が書けるようになる」か「小説を書く理由がなくなる」か、どっちに向かうかということに長期休筆するかどうかがかかっている。


 




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