第91話 五歳児を満足させるのは難しい
前にも書いた。私は自分の中の五歳児を満足させねばならない。
そのためになんか書くというのは目的として正しい。
ただ、実際には五歳ではないので、リアル五歳児を満足させるようなものを書いても、この五歳児は満足しない。結構大変なのである。彼の好みをしっかりリサーチしないといけない、と今書いてて思った。
しかし彼は五歳児なのでリサーチにまともに応じてくれない。あまり複雑な言語に対応できないのだ。
だから、彼が「おっ」という感じを見せたときをちゃんとチェックしないといけない。
わかってることもある。基本的には「出撃」「戦闘」であり、さらに「戦闘」の中のフィニッシュの必殺技が大変重要なのである。
リアル五歳児と違うのは、そこに至るまでの流れでそれらを盛り上げるストーリーが必要なのである。それはストーリーのストーリーではなく、バトルに至る盛り上がりのためだけのストーリーである。ストーリーは添え物である。
家族愛とかなんとかだらだらやられても困る。家族愛もいいんだが、バトルにつながらない鬱陶しい家族間の軋轢とか見せられてもしょうがない。父と子の軋轢の結果、実は父が異星人の侵略者だったとかいう展開ならそれもありかもしれないが、最終的に物語はスカッとさせてくれるようにしてくれないといけない。
必殺技はちゃんと叫ばないといけない。
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