第88話 録画してくれ

 とりあえず、地上波のテレビ番組を観てると文句ばっかり言ってしまう。

 できれば父も放送そのまま観るのはやめて録画したもののいらんところを早送りしながら観る習慣をつけてもらいたい。


 父は「録画してまで観たいものじゃない」と言う。逆に「放送そのまま観るほど値打ちある番組なんかほとんどない」のだ。

 そのへん説明しても父は私の話を1分間聞ける脳がないので無駄であった。


 地上波のバラエティ情報番組は2時間のものを録画で20分で観れる。父の残り人生少ないんだから、録画で観てもらいたいもんだ。

 いやまあ、父の心配してるんじゃなくて、ぼーっと横で観てると突如としてチャンネル変えられてイラッとすることがあるからだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る