第68話 長いのが書けない

 昔から長いのが書けない。

 10万文字ほどの小説は一回しか完結させたものがない。

 だいたいが1万文字を超えるものさえ滅多にない。

 私の書いたもののほとんどはショートショートである。それが向いているとは言わない。短いほうが書きやすいに決まっている。

 「いやいや、短編は難しいよ」という意見はあるが、それは「ちゃんとした小説」であればだ。どうせムチャクチャな内容ならより短いほうがかかる労力は少ない。キーを叩く回数が少ないだけ労力が少ない。


 長いのを書くためには色々必要である。まず「最後まで書く」という決意である。書き始めは決意はあるが、途中で必ずくじける。これまでそうだ。一回だけ書き上げた長編も何度もくじけてやめた。それでもなんだかんだで完成したけど。何年もかかった。

 長いのをがんばって書くより短いのばっかり書けばいいやとも思う。短編連作でもいいし。

 と思ってもなかなかうまいこといかない。

 だからこうしたわけのわからん駄文だけでも書こうかということになっているのである。

 これで10万字書いたところでなんの成長にもならない気はする。ただ、何も書かないでいるよりはマシだろう。以前も似たようなこと書いたかな。

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