第120話 ロースン「映画芸術論」に観るもの
ロースンと「映画芸術論」
ジョン・ハワード・ロースン (John Howard Lawson、1894-1977)
アメリカの作家であり、共産党アメリカのハリウッド部長でもあった。
その頃、「封鎖線 - Blockade」(1938)等の幾つかの政治的な映画を製作した。
そのため、1950年代には、ブラックリストに載せられた。
また、演劇の脚本も書いている。
ハリウッドのスタジオにブラックリストに載ったロースンは、 メキシコに移り、ドラマや映画製作のマルクス主義の解釈を書き始めた。反アパルトヘイトの映画等々。
そして、スタンフォード大学等でも教鞭をとった。
この時代は、インテリジェンス=共産主義という構造もあった時代だ。
このロースンの映画芸術論の中では、様々な映画を論評されている。
この書籍は、今は、もう、古い部類に入るのだろう、しかし、左寄りで書かれた、この映画論評の視点は、今も通づる。
序において
ソビエト映画作家協会
ならびにそのメンバーに
この書を、捧げる
彼らの誇り高き伝統と
その現在の達成とは
この書の執筆にあたって
常に私を鼓舞させてくれた
第3部 言語
第4部 理論
第5部 構成
今後の映像制作者には、ベラ・バラージュの書籍と共に、映画の理論構成には必読であるだろう。
映像制作者は、その映像でセオリーを展開する。
昨今の映画監督のように、例えばカンヌ映画祭の賞を取った後、自身がその思想を語るのではなく、受け手の多様な解釈で良いだろう。
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