色彩フラグメント『金沙羅』

作者 睡蓮たしぎ

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★★★ Excellent!!!

文学作品といいますか、特に落ちもなく物語は終わりを迎えます。

ですが、読み手に空想の世界を委ねてみる夢はとてもいいものでした。

母親の愛が、わが子に伝わる瞬間、物語は終わりを迎えるのか、それとも始まるのか、それを決めるのはあなたです。

是非、ご一読を!

★★★ Excellent!!!

世界の見え方、感じ方は、人それぞれであろう。
たとえ、その眼に映すことが出来ずとも。

ひとつひとつが印象的に、繊細かつ流麗に、言葉が慎重に配置されることに感嘆を覚えつつ、無意識に、眼を開きながら、ぼんやりと視界が滲んだまま生きる己を、毎日に忙殺され、自らが本質的に求めるものが何であるかを見失いそうなる己を、愛すべきものをあるべくして愛せず、葛藤と矛盾の中嘆息を漏らすしかない己を重ねつつ、読んだ。

眼をこらすのではない。
受け入れよう。
この、開いては閉じる、光を。それが飾る、闇を。
見なければならぬものを、見よう。
叶わぬなら、感じよう。

なんとなく、そう思った。
そのような気付きをもたらす、作品であった。
読み、何を感じるかもまた、人それぞれであろう。

だが、少なくとも私は、読み、感じることが出来て、良かったと思っている。
ありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

繊細な文章で描かれる、儚げで今にも壊れそうな家族は見ていて、哀しくなる。でも家族それぞれがお互いの事を思いやり、もがきながらもなんとかしようとする姿が、優しくて温かい気持ちが読み終わった後に残されている。
この小説に登場する、あの稚児が「金色の夢」を見る事が出来るのなら……と考えながら、眠りに就こうと思います。
Good night and have a nice dream little child.

★★ Very Good!!

文章が素敵でした。
明るいだけの内容ではないのだけれど、決して真っ暗闇でもない。
ぼんやりぼやけてはっきりしない感じ。
でもそれがきっと綺麗に彩られていることがなんとなく分かって、温もりを感じる。なんだか不思議な気持ちでした。