〇閑話:人物紹介.その9 ――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


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『クラウノ=カルス』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T168 60kg

 見た目だけのなんちゃって軟派男


 ・チーム・ガントの先鋒。

 ・中肉中背で物腰軽そうな態度の男子生徒。

 ・一般入試組ではあるが、学業の方はイマイチ。

 ・楽天的な性格で、明朗快活を好む。

 ・その言葉遣いや態度こそ、

  相手の身分や年齢の上下をわきまえずに軽薄さが目立つものの、

  行動や信念には確かで、自分なりの芯の強さを持っている。


 ・猪突猛進を地で行くシンプルな突撃スタイルを得意とする。

 ・ミュースィルでも見て回避できるものの、その突撃力は非常に高く、

  カウンターや迎撃で対応しようものなら簡単にぶっ飛ばさせるほど、

  苛烈な攻撃性に練り上がっている。


 ・使用武器は両手持ち用の木製大型バトルハンマーと、

  巨拳を模した木製拳闘グローブ。

 ・どちらも重武装でありながら余裕で片手で扱えるあたり、

  見た目によらないその腕力の高さがうかがえる。


 ・ガント曰く、突撃力と一撃の破壊力は学園トップクラス。

 ・特に突撃力は、ガントを含めた学園でも並ぶ者なければ、

  正面から止められる者もいないと評している。


 ・事実、自身の突進を止めるブレーキのための攻撃で、

  闘技場の石板をいとも簡単に爆散させている。


 ・ちなみに本来はバトルハンマーではなく

  もう少し小さい長こん棒(それでも両手で扱う武器だが)を

  用いていたが、大会途中で壊してしまった。

 ・決勝で用いた大型バトルハンマーは

  本来はヴェッダの武器で、彼から譲りうけた。



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『ヘスター=ナン=キャスペル』

 性別:男

 年齢:16歳(学園1年次)

 T172 63kg

 運に恵まれた貴族ボンボン


 ・チーム・ガントの次鋒。

 ・中流貴族の子息だが、教養のほどはイマイチ。

 ・生まれてから今までの人生で、

  ぶつかった諸問題は本人の努力外で解決されてきたほど、

  運の良さに恵まれている。


 ・そのせいか、子供の頃は調子に乗りやすい性格だったが、

  10代半ばを超え、精神の成長と共に

  自分が運に恵まれていることを自覚し、謙虚さを併せ持つようになりだした。


 ・先鋒のクラウノのような突出した特徴はこれといってなく、

  お手本のような貴族教養オママゴトの長剣術を、

  ガントに認められるレベルにまで鍛えあげ、修得している。


 ・なので試合でも使用する武器は木製ロングソードと木製シールドの、

  騎士を思わせるオーソドックスなソード&シールドスタイル。

 ・機動力こそものたりないが、

  汎用性と確かな威力でどんな相手でも安定して戦える。

 ・しかも対峙したノヴィンの戦術や状況を見極めるなど、

  観察眼もしっかりともっており、

  奇をてらわないからこその強さを有している。


 ・しかし本来調子乗りだった性格のせいか自分に優位に戦いが進むと、

  下半身への意識がおざなりになりやすいなど、

  まだまだ若さゆえの青い部分もある。




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『ヴェッダ=フノ=グーイデンタ』

 性別:男

 年齢:18歳(学園3年次)

 T186 78kg

 やや色黒肌。


 ・チーム・ガントの中堅。

 ・幼少時にルクシャード皇国へ家族と共に亡命してきた元他国人。


 ・大らかな性格で落ち着きある雰囲気を持っている。

  対峙したスィルカ曰く、大自然を眺めているかのような気分になる先輩。

 ・一見するとその落ち着き具合から戦意が弱いようにも見えるが、

  広い海のように、時として一気に荒波を打ち付けんとしてくるような

  潜在的な闘志を持つ。


 ・その性格もあいまって、決して乱れない落ち着いたパワータイプ。

 ・準決勝までは大型のバトルハンマーを自身の武器として登録していたが、

  クラウノが自分の武器を壊してしまったために代わりに使えと譲り渡した。

 ・なので決勝ではそれまで一切見せていない、

  編んだ革ひもを結びつけた投擲槍ジャベリン

  拳から真っすぐに伸びるような刀身を持つ刺突直剣ジャマダハル

  用いるスタイルに変更している。


 ・パワータイプでありながらかなり器用で、

  まったく異なる武器に変えながらも、完璧に用いて見せている。

 ・実は様々な武器術を広範にわたって修練しており、

  得物を選ばないで戦える珍しい生徒。

 ・クラウノに自分のバトルハンマーをあっさり譲ったのも、

  そうした背景があるからこそ。


 ・生まれつき魔力量が少ない。

  なので魔法は切り札として用いる前提で

  そこそこ強力なものを用意し、通常は武器のみの戦闘スタイルを貫いている。




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『ジクーデン=ベルオ』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T177 70kg

 独特な喋りと雰囲気を有する、なんちゃって達人。


 ・チーム・ガントの副将。

 ・妙ちくりんな独特の喋り方を好む、気さくな性格の一般入試組。

 ・戦技に関しては、実はあまり得意(好み)ではない。

  にもかかわらず、不思議とデキそうな態度と雰囲気を持っているため、

  彼の事を良く知る生徒はなんちゃって達人などとあだ名している。


 ・武器は古代闘剣グラディウスに似た2本の直剣。

 ・二刀流スタイルだが、本人が一番しっくりきたという理由によるためで、

  その練度のほどは浅い。

 ・しかし基本となる剣術はヘスターにも劣らず、

  用いる武器次第ではリッドと互角に渡り合うことも可能。


 ・覚醒者で、位階:7の「300秒の自己回帰」という能力を持っている。

 ・これは自身の身体の状態を1秒~300秒前に戻すことが出来るというもの。

 ・時間を戻すわけではなく、

  自分の身体の状態だけを戻す事が出来るだけなので、

  本人は当初、食中毒対策くらいにしか使い道がないと思っていた。

 ・ところが戦闘ごとにおいては、たとえ致命的なダメージを負ったとしても、

  ダメージがない状態まで戻せるため、

  事実上、ノーダメージで戦い続ける事も可能なチート能力。


 ・しかしリスクとして、

  能力を使って戻した合計時間×1000の間、強制睡眠を強いられる。

 ・強制睡眠の睡魔が襲ってくるまでの時間は

  本人の努力によって徐々に長くはなっているものの、

  やはり高い効果を持つ覚醒能力であるがゆえに、その猶予はまだまだ短い。


 ・シオウとの試合では10秒戻したため、

  およそ1万秒(約2時間46分)の睡眠を強いられる事となった。


 ・チームメイトの中でも、比較的ガントとの交流が多い。




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