〇閑話:人物紹介.その6 ――――――

 ※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


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『エンリコ=アプル=エジタイン』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T164 53kg

 変人


 ・チーム・ハルの先鋒。

 ・貴族の子息だが、普段の授業をサボって研究に篭って没頭している変人。

 ・魔術の道に強い探求心を持っており、

  先天的な魔法の才はさほどでなかったにもかかわらず、

  基礎攻撃魔法の扱いにおいては学園随一のレベルに達している。

 

 ・気持ちの悪い口癖や、他人を名前ではなく特徴で呼ぶなど、

  貴族の子息にしては非礼な面が目立つ。

 ・自分が認めている相手に関してのみ、その名前を認識している。


 ・頭脳派であり、思い切りの良さもあるが所詮は学生。

  爪の甘さや、思い通りに事が運ばなかった時の精神の乱れ、

  状況が転じれば一気に崩れてしまいやすいなど、

  まだまだ青い部分も目立つ。



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『カッスーン=サイアルト』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T161 59kg


 ・チーム・ハルの次鋒。

 ・精神年齢が実年齢よりちょっぴり幼い中学生レベル。

 ・どんな物事でも勢いで突破せんとするところがあり、

  じっとしているのが何より苦手で、堪え性に欠ける。

 ・細かい事を考えるより、まず当たって砕けるを良しとしている。


 ・悪くない動きの持ち主だが、それを活かす頭がない。

 ・人生のここぞという時に強運が働く体質で、

  学園への入学試験も当日、

  不思議と頭が冴えわたって合格ラインを何とか突破した。

 ・なので普段の成績は下の下である。



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『ジッパム=ラーザリケイ』

 性別:男

 年齢:18歳(学園3年次)

 T182 68kg

 褐色ハーフ


 ・チーム・ハルの中堅。

 ・とても丁寧で穏やかかつ紳士的な性格の3年次生。

 ・砂と荒地の国クルディで生まれたハーフで、

  父がクルディ人、母がルクシャード皇国人。

 ・幼い頃に母の祖国であるルクシャード皇国に一家で移住し、帰化した。

 ・生粋のクルディ人の父の血のおかげか、

  その心の芯には負けず嫌いで強い闘争心を宿している。


 ・格闘技を修めており、地力こそ安定しているものの、

  スィルカにはかなり劣る。

 ・魔法にも一定の心得があるがこちらはからっきしで、

  満足な基礎魔法すら扱えない。

 ・努力の人であり、不得手だからと倦厭せず、

  研鑽と知識はしかと積み重ねている。

 ・その結果として “ 虚像催眠 ” という技を会得している。


 ・少年時代は肌の色の違いによる子供社会での差別に、

  ある程度苦しい思いをしたものの、それを糧に強い精神力持つまでに成長。

 ・基本、あらゆる面において優秀であり、成績も上の中をキープしている。


 ・ファミリーネームの “ ラーザリケイ ” は、

  親が結婚した際に決められた、父ラーゼルと母ケーラの名を合わせたもので、

  両親の愛の深さが伺える。



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  用語解説

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【 設置式魔導具 】

 ・比較的、大掛かりな設置タイプの魔導具のこと。

 ・設備用として用いられるが、その効果のほどはコストパフォーマンスが悪く、

  必要に駆られる場所や状況でない限り、あまり積極的に用いられていない。

 ・値段はピンキリだが、

  一番安い方のものでも1個人が手を出せる価格帯ではない。



【 炎の基礎魔法 】

 ・シンプルに火炎を発生させるだけの魔法。

 ・通常は射程も火力もなく、

  本来なら魔法の初期学習や着火目的など日常生活で使う程度のもの。

 ・戦闘向きではないこの魔法を、

  エンリコは魔力を多くこめるなど工夫して戦闘に転用した。



ブラックBlackボーインBall.in

 ・珍しい闇属性の攻撃魔法。

 ・黒い球体を飛ばし、標的のところで炸裂させるという

  挙動そのものはシンプル。

 ・だが炸裂時にかなり強い衝撃を発し、

  超重量装備の軍人でさえ大きく吹っ飛ばす事のできる攻撃性を持つ。

 ・エンリコが使う魔法の中では最強だが、

  魔力の消耗も相当なため、連発できないという欠点がある。



【 ブレインアウト 】

 ・ごく短時間のうちに、魔力を大量に消耗しすぎる事で起る症状。

 ・主に意識喪失(気絶)を引き起こす他、過呼吸や脳機能の停止など、

  様々な症状を引き起こすが、即死する事も少なくない。

 ・このため魔力を扱う行いに関しては、自らの魔力量に対し、

  使用する魔力と使用間隔を把握した上で適切に用いる事が、

  特に魔法を頻繁に用いる者の間では常識となっている。



【 虚像催眠 】

 ・ジッパムが用いた技で、

  相手の感覚を狂わせつつ自分の虚像を見せるというもの。

 ・効果として催眠術に近いというだけで、

  実際は魔力を用いて行われているので魔法に近い。

 ・しかしジッパムは、精神系の魔法の出来損ないを利用しているため、

  魔法とも言い切れない、修めた技術を活用した工夫の末の技である。

 ・魔法になり切れてはいないといっても、当然魔力を消耗する。

 ・発動中は、リアルタイムに魔力がどんどん消費されてしまうため、

  僅か数秒用いるだけでも術者にかかる負担は大きい。

 ・ジッパムが最後、魔力をチャージしてから用いたにも関わらず

  ブレインアウトを起こしている事からも、その魔力消耗度合いの高さが伺える。


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