Cp.3-3 Assault of Disaster(3)
虚ろなモノクロに囚われたショッピングモールの中を、拓矢は駆け抜ける。
空間が荊に縫い取られているかのような拘束の気配が、生気を奪い取られたモール中に充溢していた。
瑠水が探知する奈美達と魔女の気配を辿り、逸る気持ちを抑えながら走り続ける拓矢は、ポケットの中で携帯が着信を知らせるのを聞いた。取り出すと乙姫からの着信だった。
急ぎ電話を取り耳に当てると、乙姫の切迫した声が聞こえてくる。
『タク、今どこ? 奈美ちゃん達は無事? 幸紀君には会ってない?』
乙姫のその問いに、彼女の何らかの了解を察した拓矢は、走りながら短く答えた。
「今はモールの中、奈美達を探してる! ユキにはまだ会ってない!」
『そう……瑠水ちゃんはいる?』
その問いに拓矢は、乙姫にそれを探らせるような何かがあったことを確信した。
「いるよ。姉さんの方こそ、何かあったの?」
拓矢の問いに、乙姫はわずかに迷いの間を置いた後、言った。
『瑠水ちゃんのような、黒い女の人に襲われたわ。幸紀君が駆け付けてくれたからどうにか無事だったけれど』
「ユキが……?」
思わぬ言葉に疑問を抱く拓矢に、乙姫は状況説明を続けた。
『幸紀君がその黒い女の人と話して、彼がその女の人を抱きしめたら、その人が消えたの。何が起きてるのかわからなかったけど、あの人の雰囲気とか、起きてたこととかからして、瑠水ちゃんと関係ありそうって光一君と話してたところ』
そう話して、わずかな間の後、乙姫の訝しむような声が聞こえてきた。
『タク。あの黒い女の人と幸紀君のことについて、何か知ってる?』
乙姫の問いに、拓矢は自身の仮説が実体を帯びてくる感覚を覚えながら、乙姫に答えようとした。
「二人の関係性については、よくは知らない。だけど――――」
だが、その場所に辿り着き、そこにあった光景を目にした途端、拓矢は言葉を失った。
「あら、ようやくお出ましね、白崎拓矢。ちょっと遅かったんじゃない?」
嘲笑う魔女と、その足元で荊に縫い付けられ、犯された後のように涙と涎を垂れ流して痙攣する、心をかき乱された無残な姿の奈美と由果那。
大切な女性を穢されたその光景に、拓矢の思考が焼け付くような熱に侵された。
「お……まえぇぇえええッ!」
吼え、携帯電話を放り出し、拓矢は激情のままに黒の魔女に殺到した。奔出する戦意に呼応して、瑠水の霊力が中心の魂から腕を伝わり、その手に水晶の剣を成す。
突撃する拓矢に対し、魔女もその手に荊を縒り束ねた細剣を成し、拓矢の剣を迎え撃つ。魔女の展開した霊域の中、霊体が鋼の硬度と蔓の柔軟性を持ってぶつかり合う。
鍔迫り合いの中、剣を押し込みながら、拓矢が激情のままに吼えた。
「二人に、何をした!」
「あなたの知り合いだっていうから、ちょっと遊ばせてもらってただけよ。二人とも綺麗な心を持っていたからね、弄り甲斐があったわぁ。アッハハハハハ!」
「き、さ、まぁぁぁぁぁッ!」
鬼気を浮かべて憤激のままに剣を押し込む拓矢に、狂喜の哄笑を収めた魔女は押し込まれながらも嘲弄するような笑みを声の端に浮かべて言う。
「いいの、私の相手なんかしてて? 大事な彼女達が壊れていくわよ?」
「ッ……」
魔女の言葉に、拓矢は一瞬注意を逸らされる。その隙を狙っていたかのように、魔女の周囲の空間から黒い荊が拓矢に向けて鉄槍のように鋭く伸びてきた。
『《凍りつけ(Fize)》!』
その奇襲に対し瑠水が唱えた言葉が荊を操る魔女の力に干渉し、拓矢を串刺しにしようとしていた幾条もの荊がその寸前で凍りつき、脆く砕け散る。その寸隙に魔女は拓矢の剣を弾き返し、荊に囚われ地に転がっている奈美と由果那の傍まで後退した。二人の身を案じるゆえに前に出ることを躊躇せざるを得ない拓矢に向け、魔女が一興とばかりに言った。
「へぇ。やるじゃない、ルミナ。さすがに何度も同じ手には引っ掛からないってわけ?」
興気に笑む魔女の言葉に、瑠水は胸を痛めるように言った。
『貴女のやり方には、もうある程度慣れてしまいました。悲しいことですが』
「へぇ、そう。だったら、次に私がしようとすることにも、察しがついてるのかしら?」
言葉と共に、魔女は荊に絡めとられ地を転がる奈美と由果那に目を向けた。その瞳から思念の力が送り込まれ、奈美と由果那を絡めとっている荊が、締め付けるその力を強くする。
「ぁ……拓、くん……たすけて……!」
「っ……拓矢……拓矢ぁ、ッ……」
苦悶に喘ぐ二人を眺めて興気にほくそ笑み、魔女は拓矢に挑発的な目を向ける。
「さぁ、早く私を止めないと。この子達の魂、搾り尽くしちゃうわよ?」
「く、っ……!」
あからさまな挑発に気が急くのを感じながら、拓矢は前に出られない。
一歩でも動けば、奈美と由果那に対する干渉を激しくする――こちらを見る魔女の挑発的な瞳は、そう言っているに等しいものだった。
一刻も早く、二人を救出しなければならない。だが相手はあの魔女だ。自分が無策に飛び出していけばあしらわれるだけでなく、囚われている奈美や由果那、あるいは最悪瑠水にも魔の手が及ぶかもしれない。彼女は自分が迂闊に飛び込んでいけばそうした彼女達に危害が及ぶとわかっているのを知っていて、躊躇する自分を試して楽しんでいるのだ。
(どうすれば……!)
真綿で首を絞めるような魔女の言葉に気を逸らせる拓矢を庇うように、瑠水が堪えかねたような声音で言った。
『もう終わりにしましょう、イェル。こんな、貴女自身も傷付いていくだけの、無残な戯れは』
その言葉と共に、瑠水が拓矢の隣に姿を現した。彼女は厳しい、しかしどこか悲しそうな目を魔女に真っすぐに向けながら、言った。
「今の貴女は、癒えない傷の衝動に支配された悪魔です。貴女は満たされるどころか、自分で自分を壊している。貴女の魂が壊れていくのを、私は見たくない」
燃えるような悲痛さを映したその瞳の差し向ける感情に、魔女の瞳に宿る闇が深くなる。その心色の変化を感じ取りながら、瑠水はなおも彼女に訴えかけるように続けた。
「貴女の悲しみは、こんな方法では癒されません。貴女自身がそれを一番わかっているはず。こんな方法では貴女も彼も傷を深めていくだけ。誰も救われません」
必死で説得しようとする瑠水に、魔女は軽蔑の眼差しと共に吐き捨てた。
「あなたがそれを言うの? 私をこんなにした張本人であるあなたが」
「っ……」
魔女のその一言に、瑠水は言葉を失くす。その瞬間、言葉の応酬から離れていたことでわずかに冷静になっていた拓矢は、魔女に突きつけるように強く問いかけた。
「いいかげん教えてくれ。君はなぜこんなことをするんだ。他の彩姫や僕の仲間を傷付けて、弄んで……それで君の何かが満たされるのか?」
救いを見出そうとする拓矢の問いを、魔女は鼻で笑い、軽くあしらおうとする。
「もしそうだったらどうするの? 結局、あなた達が私を敵視することに変わりはないでしょう? 少なくとも私は変わらない……今のままではね」
「質問に答えてくれ! 君はなぜ、僕らをそんなに傷付けたがる⁉ 僕らが君に何かをしたっていうのか⁉」
埒が明かない現状を振り切るように絶叫した拓矢に、魔女は剣呑な目を向けると、くく、と皮肉めいた狂気的な笑みを浮かべて、言った。
「知らないっていうのは幸せなことね。それとも、罪なことかしら。あなたが私にそんなことを問うなんて、私からすればこれ以上ない皮肉よ。私をこんなにした張本人が、なぜこんなことに手を染めているのか、知らないなんて……ね」
そして、赤い虹彩を走らせた目を鋭く細め、拓矢を突き刺すような目で見ながら、言った。
「なぜこんなことをするのかと訊いたわね、白崎拓矢。単純なことよ。あなた達にも、私の痛みを知ってもらいたいの。大切な人を失うことの恐怖を。大切な人を奪われることへの、抑えの利かない、湧き上がる溶岩のように熱くてドロドロした、血の煮え滾るような感情を。心が泥に呑まれるようなこんな気持ち、一人で抱え続けてなんていられないもの」
「…………」
魔女の言葉に、拓矢は自分の中の疑問が一つの確信の元に収斂していくのを感じる。
彼女の言葉と、これまでに得てきた情報、そして自分の覚えのある経験。これらから導き出される結論は、今や明らかな真実という姿を持って、拓矢の前に現れようとしていた。それを、拓矢は恐る恐る、しかし果敢に口にした。
「君をこんなことにさせたその原因が……それが、僕だっていうことか?」
「白々しいわね。その様子、もう察しは付いているんでしょう?」
魔女の言葉に、拓矢は唇を引き結び、固く目を閉じる。
あの日――自分にとっての転換点が、こんな形で再び自分の前に現れることになるとは。
彼女の言葉や行動の意味が、今では全てわかる。その全てに正しい説明がつく。
そして、拓矢はそれ故の決意と共に目を開くと、眼前の魔女を真っすぐに見た。
「だとしたら……僕はなおさら、君を止めたい。止めなきゃいけない」
覚悟を秘めた拓矢の言葉に、魔女は嘲るように言った。
「随分ね。責任でも取ってくれるっていうの?」
「君が望むなら、そうするよ。きっと……君は、僕と同じだから」
魔女の侮蔑の眼差しに、拓矢は臆することなく、自らの内にある想いを語った。
「君の痛みは、僕にも覚えがある。だけど僕は周りの皆のおかげで、君のようにはならないでいられた。そして、かつての僕を支えてくれた人達と同じように、今でも君を信じようとしている人がいる。だから、僕が救われたのなら、君も救われなきゃいけない」
拓矢のその言葉に、魔女は苦い物でも飲んだように顔を顰め、吐き捨てた。
「私を突き落とした本人が、よくそんな恥知らずなことを言えたものね」
「わかってるつもりだよ。でも、だからこそ僕は、君を止めなきゃいけないんだ」
嘲るような魔女の言葉に、拓矢は己の決意を――その理由を告げる。
「今の君は、救われなかったかもしれない僕の姿だ。放っておくことはできない。君の傷は、その苦しみは……きっと、僕の負うべきだったものだから」
「ッ…………‼」
図星を突かれたように魔女の表情が歪む。そこに拓矢は想いを突き通すように言った。
「君を信じる人が、今でもいる。だから、もうこんなことは止めてくれ。君はまだ――――」
「黙りなさいッ‼」
激情の叫びと共に放たれた無数の荊の槍衾が、眼前にいた拓矢に襲い掛かった。至近距離から繰り出された荊の槍を避ける間は、油断していた拓矢にはなかった。
「拓矢ッ!」
瞬間、眼前に飛び出してきた黒い人影が拓矢を突き飛ばし、拓矢の代わりに、その場に襲い掛かっていた槍衾に無尽に貫かれた。
「――――――――――――」
その光景を眼前で目にした拓矢も瑠水も、荊の槍を放った魔女も、言葉を失っていた。彼らのその衝撃をさえ読み取っていたかのように、黒い人影――幸紀は全身を荊の槍に貫かれたまま、魂の血のような赤黒い液体を全身から流しながら、眼前にいた探し人の姿を眼に捉えた。
「悪い……遅くなって、ごめんな。
黒い荊に全身を貫かれた幸紀は、血を流しながら、魔女に向かって微かに笑った。その言葉に、消え行きそうな笑顔に、そして自分のしたことに、魔女の目が恐怖に染められる。
「……嫌……」
魔女が後ろに一歩、目の前の現実を恐れるように後ずさる。
そんな彼女に、幸紀が一歩ずつ歩み寄っていく。一歩を踏むごとに全身を貫く荊が深くその身に食い込み、赤黒い血が地面に滴る。震える声で魔女が哀願するように言った。
「だめ、幸紀……来ないで、傷が……!」
「大丈夫だって……俺がお前に押し付けた、お前の痛みだと思えば、さ」
傷が深くなっていくことも厭わず、自らの命も顧みず、勇気づけるような笑みを懸命に浮かべながら自分の元に歩み寄ってくる幸紀の姿に、魔女の――永琉の心が止めどない絶望に染められていく。
何ということだろう。
かつて自分が瑠水にしたのと同じことが起こっている。自分が瑠水に味わわせた恐怖を、瑠水が経験したのと全く同じ形で経験させられている。
これが、報いか。自分に下された、断罪か。
だとしても、と、魔女は胸を満たしていく涙の海のような思いと共に嘆く。
こんな形は、あまりにも。
運命の皮肉に打ちひしがれる魔女の前に、幸紀が立っていた。幸紀は全身を滴る黒い血で濡らしながら、何も言わずに永琉の冷たい体をそっと抱いた。
「お前……体、冷たくなったな」
「…………!」
抱きしめてくる幸紀の力に、怨嗟に凍りついていた魔女の――永琉の心が解け始める。
ああ、と、永琉は溢れ出しそうになる嗚咽と共に思う。
これが、きっと、彼女の――瑠水の感じたのと、同じ気持ち。
私を抱きしめてくれるのは、彼女を抱きしめる人と、同じ心を持った人。
私が傷付けようとしたその彼が抱えていたのも、きっと、私と同じもの。
ああ、と、永琉は、心から
私は、何ということを。
感情の溢れ出す永琉を勇気づけるように抱きしめながら、幸紀は言った。
「大丈夫だ……永琉。お前に何があっても……俺の心は、ずっと…………」
言葉が切れると共に、永琉の体を抱きしめる力が、すっと抜けるように消えた。
「あ……あぁ……‼」
その瞬間、血で塗り固められていた彼女の心に、光を放つ罅が走った。
「う、ぅ……うああぁあぁぁあああぁぁああアあァアぁァアァ―――――――――――‼」
魂を引き裂かれたような絶叫が、色彩を奪われた空間を震わせるように響き渡った。同時、永琉の体から制御を失った黒い彩姫の霊力が怒涛のように溢れ出し、空間を侵食していく。
「ユキ!」
眼前で繰り広げられたその光景を目にしていた拓矢は、我に返るや否や全速で黒の魔女の元に倒れていた奈美と由果那、そして魔女に覆いかぶさるようにぐったりと倒れかかっている幸紀の元へと駆け出した。その間に瑠水から心意通信が入る。
『拓矢、私は奈美と由果那を解放した後、幸紀の治癒に入ります。その間、永琉をお願いします』
「わかった、お願い!」
一瞬の内に意思疎通を終え、魔女の元へと駆け寄った拓矢は、瑠水の力を手に集める。その力は二人の重なる意志に呼応し、虚空を消し去る剣の姿を成す。
「『膨れ満つ暗闇よ(Eur den Grudt)、我が清澄なる一撃の元に消え去れ(Lu Escaliya syuts enphalgent)』!」
心と声を重ね、詠唱。
重なり響き合う魂の波動を手にした剣に通し、地に突き立てる。
「『《蒼聖碧流(フル・エリミエル)・光輝の形相(エイドス・ホド)》――『閃影の浄波(アリスティン・フェリエ)』!』」
地に突き立てた水晶の剣から瑠水の魂の発露たる清澄なる蒼波が伝わり、虚無に侵食され崩壊しようとしていた空間を浄化していく。それに伴い、奈美と由果那を囚えていた荊も蒸発するように消滅した。それを目の端に、拓矢は瑠水と視線で意思を交わし、別行動へ。奈美と由果那の身を一旦瑠水に任せ、力尽きた幸紀と魔女・永琉の元へと駆け寄る。
永琉は先ほどまでの嘲笑うような風格もなく、自分に倒れ掛かる幸紀の死に瀕した身を抱きしめながら、ただひたすらに魂を吐き出し続けるように泣き叫び続けていた。それが自らのものと同質のものだと即座に察した拓矢は、胸を焦げ付かせる焦燥と共に永琉の肩を掴み、自らの語れる全力を込めた思いを言葉にして、永琉にぶつけた。
「しっかりしろ! ユキはまだ生きてる! 今なら、まだ間に合う! 君もユキも、きっとまたやり直せる! 二人とも、お互いを信じ続けてたんだから!」
悪夢の世界で瑠水に語りかけた時にも劣らない想いを込めて、拓矢は強く語りかける。
「これでわかったろ! 君を信じる人が、君の傍にいる! 君を大切に思う人達は、皆、君を信じてる! 君がどんなことになっても、僕達は皆、君を信じ続けるんだ!」
それはかつて、拓矢が救われた言葉だった。そして今、彼女を――孤独に囚われ、絶望に沈み、憎しみに染められてしまった、自分と同じ傷を抱えた彼女を救うはずの言葉だった。
「だから、諦めるな! 君はまだ、戻って来られる! もう一度――――」
その言葉を、上空から彗星のように落ちてきた一筋の光弾の眩い軌跡が遮った。突然降って来た光に思わず目を瞑った拓矢は、その一瞬の内に腕の中にあった永琉の体から力が抜けたのを感じ、恐る恐る目を開けた。
拓矢の腕の中には、力を失くした幸紀と永琉の体が、折り重なるように倒れていた。二人の胸の中心には、黄金の弾丸に穿たれたような残光の跡があった。
「――――――――」
胸の中に混沌と混ざり合う感情の渦中に言葉を失う拓矢は、惨憺としたその場の空気とは明らかに異質な声を耳にした。
「さしものイェルも、見境を失っていればこんなものですのね。拍子抜けですわ」
「全くだね、僕の愛しのマリィ。どうやらこの場は、戦いにすらならないかな?」
まるでこの状況を俯瞰していたかのように悠然とした調子の言葉を交わす、高飛車な調子の若い女性の声と、軽妙な調子の青年の声。
声のした方を目で追う拓矢の背中から、瑠水の脅威を孕んだ声が聞こえてきた。
「貴女は……
瑠水の声が聞こえた時には、拓矢も既に声の主の姿を捉えていた。
ショッピングモールの建物の上層の床もない空中に、三点の光が描く図形を床にして立ち、下層にいる自分達を見下ろしている、黄金色に光り波打つ髪を手に遊ばせる気の強そうな目をした少女と、色のくすんだアッシュブロンドの長い髪を背に流し、飄々とした詩人のような雰囲気を纏う、穏やかな金色の目をした青年。
この異常な場で平然としている、しかも現実界ではありえない力を行使している。それらの事実からも、彼らが何者かを推し量るには、今の拓矢にも十分すぎた。
新たな彩姫と命士の来訪――あるいは、襲撃。
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