第65話 くとぅるるぶ様と不安障害

 最近なにかのきっかけで思い出したこと。




 私、パニック障害持ちです。しかし発症から何年も、自分の症状が何なのかさっぱりわかりませんでした。一番近いのがやっぱりパニック障害だったんですが、当時どうしてもそれが自分の症状と合致しないと思い込んでたんですよね。


 なぜかというと、検索して出てきた解説のほぼ全部に、発作の際に生命の危機を感じる、みたいな内容が入ってるからです。

 例えば、発作の動悸で心臓がヤバイ!とか、このまま過呼吸で息が止まって死ぬ!とかそんな感じね。


 しかし、私の発作は気絶はなくて、吐き気と動悸がメインです。大勢の人の前で嘔吐して社会的に死ぬことはずっと思ってましたが、「この謎の吐き気のせいで動悸がやばくて私は死ぬ!!」と思ったことは一切ナシなのでした。

 生命の危機的な意味で死ぬと思ったことがなかったんですよねー。あえて言うなら、発作が冬の駅のホームで発生して凍死するかと思ったことがあっただけ。

 

 だからこれは「もどき」なんだ、と10年弱考えてました。



 結局後からようやく心療内科へ行く機会ができて診察を受け、薬を今でも飲んで発作が出ないようにしてるわけです。

 その時の結果以外で唯一私がこれはパニック障害だと納得できる診断というか内容を記したものがたった一つだけありました。



 クトゥルフ神話TRPGのルールブック(第6版)の精神的な病や狂気の話のところにあるパニック障害の説明(P141)。

 不安障害の節の、右のほうね。


 パニック障害になると大抵セットでこれもつくと言われる広場恐怖、症状が酷い時期だけそれっぽかったです。

 しかし発作さえなければ名古屋駅(利用者数が世界の10指に入る)もだいじょぶだったし、最近何年か、岐阜基地航空祭に行ってますがまったく平気なので、私には広場恐怖無いんだと思いたい。(ただ人込みには酔うので気合は要る)



 ルルブの記述に初めて気づいたときにはうわスゲー!!って本気で感動してしまったんだけど不安障害だけじゃなくて色々説明が本格すぎてほんとにそれ必要なんですか、って思わなくもない。

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