一章 44 狐太郎vsラルガス②

怒気を含んだラルガスの攻撃は徐々に苛烈を極める

影の本数も速度も最初に比べて段違いに多く、そして速くなっている


これは狐太郎の力を警戒した故なのか、苦い思いを味あわせてくれた男の弟子だからなのかは定かではない

しかし刀を手にした狐太郎は危なげなくその攻撃に対処している


「さすがはアイツの弟子なだけあるね。動きが似ていてイライラするよ」

「--!?似ていない!!」


ラルガスの怒りの篭った言葉に狐太郎は心外だとばかりに怒鳴り返すが、ラルガスはさらに笑みを深くする


「あはは、普通は似てるって言われて嬉しいものなんじゃないのかい」


狐太郎を串刺しにすべく影を巧みに操る

正面から迫り来る影を斬ろうと刀で縦に振るうと影は見事に縦に裂けるが、二つに裂かれた影は勢いを緩めずに狐太郎に向けて襲いかかる


「--!?くっ・・」


斬っても変わらず襲いかかる影に驚いた狐太郎は体を投げ出すように影の攻撃を回避する

そのまま一回転するように転がり体勢を立て直した


「あぶなっ・・残念ながら、あの師匠に似てるって言われて喜ぶ奴はいないよ」


間合いを開けた事によって影の包囲かは外れ攻撃が一瞬遅れたのを見計らい、順に迫り来る影を刀で今度は横に断ち斬るように切り落とす

すると影から分離した先は力なく消滅するように消える

縦に斬るより横に断ち斬る方が有効だと判断した狐太郎は、襲い来る影をすべて横に断ち斬る


影の本体と繋がっている部分は横に断ち斬られると一瞬勢いをなくす

しかしラルガスが魔力を込めると再び再生したように先が尖り狐太郎へ牙を向く


「ずいぶんアイツも嫌われたもんだね。[魔人戦争]の英雄なのに」

『本性を知らなけりゃ俺も英雄だと信じ込んでいただろうな』

「へぇ、アイツの本性ね。興味あるなぁ、教えてよ」


言いながら再び自分の影を無数に伸ばし狐太郎へ送り込む


『嫌だね。興味あるなら自分で確認しに行けよ』


狐太郎はせわしなく迫り来る影を斬り、かわし、流す

その様を見ていたラルガスがニヤリと口角を釣り上げる


狐太郎がかわした影が狐太郎の後ろでムチのようにしなり再び狐太郎へ向かってきたのだ

それを察知した狐太郎は背後から迫り来る影を寸ででかわすことに成功した


『ニヤけた笑みはこれか。でも残念だったな』


が、ラルガスの表情は先程と変わらず口角はあがったまま・・その理由はすぐに判明した


ドゥンケルツヴァング闇拘束


さっき背後からかわした影が、再び向きを変えてきて狐太郎の周りをグルリと周り、一気に縮むように狭まり狐太郎を拘束してしまった


『 --!?』

「あはは、ようやく捕まえたよ。断ち斬らなかったのは不味かったね」

『 くそっ、直線的な攻撃しかして来なかったのはこの為か』

「そう、すべては君を捕らえるためさ。直線的な攻撃しかできないなんておかしいと思わなかったのかい?その辺はまだアイツには及ばないみたいだね」


ラルガスは満足そうに捕らえた狐太郎を睨めつけている

ちなみに影は捕らえた後もラルガスから伸びたままである

どうやら本体からは切り離せないらしい


「さて、どうしようかな。普通ならすぐに殺しちゃうんだけど、アイツの縁者だからね。すぐに殺すのは非常に勿体ない」


ラルガスが独り言をブツブツ呟いてる間にも狐太郎はなんとか脱出しようともがいている


「無駄だよ。拘束用として強度アップしてるからね。硬さだけならさっきの刀で斬れた影なんかより全然硬い」


さも自慢気に話すラルガスは閃いたとばかりに手のひらをもう一つの握ったコブシでポンと打ち付ける


「串刺しにしよう。そうだね、まずは足から行こうか。あの足さばきは面倒だから」


言いながら本体から伸びる2本の影

首から上を残してぐるぐる巻の簀巻き状態ではまったく身動きができない狐太郎は、必死に影の束縛から逃れようと四苦八苦していたのだが


ザクッ


『-----っ!!ぐっ・・』


影が狐太郎の太ももに突き刺さり、血が吹き出す

思わず叫びそうになるのを必死で堪える狐太郎にラルガスは愉悦の表情だ


「あはは、いいねぇ。我慢しなくていいのに。それじゃどこまで我慢できるかなー」


再びラルガスから影が伸びる

先程狐太郎の太ももを突き刺した影はそのまま、突き刺さったままの状態で止まっている

伸びてきた影が今度は狐太郎の逆の足に突き刺さる


『--!!』


足に刺さった影は貫通する

そして2本、3本と次々に突き刺さる影に狐太郎は歯を食いしばりながら耐えている


「へぇ、頑張るね・・でも面白くないなぁ」


ラルガスの表情が不機嫌に曇る


「僕は君が泣き叫んで命乞いをする所が見たいんだよ!」


怒気を含んだ声に反応するように、狐太郎に刺さっている影がグリグリと抉るように動く


『--!?っっっう”あ”あ”あ”ぁぁぁ!!』

「そう、それが聴きたかったんだ。あはははは、いい声じゃないか。それに憎いアイツの縁者だと思うとより一層気分が高揚してくるよ」


ひとしきり刺さった影を抉るように動かしていたラルガスは狐太郎がガックリと頭を垂れたのを見る


「あれ?もしかして気絶したとか?有り得ない、有り得ないよ。これからが楽しいのに」


嬉々とした表情で狐太郎を見つめながら呟く

どうやらラルガスは再びテンションが上がって我を忘れているようだった


「まずは片足ずつ切断して、次に手首、肘、肩って行こうと思ってるのに。起きろよ」


ラルガスが狐太郎に刺さった影を抉るようにするが、僅かな反応しか示さない狐太郎


「ちぇ、本当に気絶したみたいだね。つまらないなー。なら一気に首を戴こう。そしてアイツへの手土産に・・あはは、どんな顔するかな」


愉悦の表情で影を伸ばす

しかし狐太郎の首を切断すべく伸ばされた影は途中で阻まれた




パラムデウスダオレン風神刃

「--っ!?」


突如森の方から飛来した高速の風の刃がラルガスから狐太郎へ伸びる影をすべて切断した

切断された影はラルガスへ戻り、拘束してた影は消滅し、狐太郎は地面にどさりと倒れ込んだ

倒れた衝撃で目を覚ましたのか、僅かながら起き上がる素振りを見せる狐太郎だが足に力が入らないのかもがくだけだった


「誰だい?僕の邪魔をする奴は」


既で邪魔されたラルガスは苛立ちを隠そうともせずに、倒れた狐太郎へは視線を向けず攻撃が来た方を睨む


「風魔術は苦手なのだが、存外うまくいったようだな」


言葉が聞こえた方へ視線を移すとローブを着た女性がこちらへ歩いてきた

ワインレッドの髪を無造作に後ろで束ねた姿には狐太郎は覚えがあった


『・・ミレリア、さん』


倒れている狐太郎は視線だけをミレリアの方へ向けると弱々しい声で呟く

フリッグ伯爵領でレフィルと行動を共にしていた炎の魔術師ミレリアだった

ミレリアは返事はせずに懐から赤色のポーションを取り出すと狐太郎の足に振りかけて行く

すると瞬く間に傷が塞がり痛みが引いていく


『!?・・あ、ありがとうございます』

「うむ、無事で何よりだ」


体の具合を確かめながらゆっくりと立ち上がり、素直に感謝の言葉を言う

だが、ミレリアは返事はするものの注意は魔族の方にあった


「この間の魔族と同等、いやそれ以上か・・」


ミレリアの小さな呟きにラルガスが反応する


「この間?ああ、ランガルスの事?もしかして倒したのはお姉さん?」

「私ではないが、倒したのは私の仲間だな。敵討ちでもするのか?」


ミレリアの言葉にラルガスが一瞬目を見開き笑い出した


「あはは、お姉さん面白いね。僕達魔族に人間みたいな仲間意識はほとんどない。特に僕らみたいな下っ端連中はね。まぁ一部ではあるみたいだけどね」


最後の方は若干の怒気を含ませる


「あるのは純粋な力の上下関係だけさ。だからランガルスを討ったのにはなんの感慨もない・よ!」


言いながらラルガスの影が膨らみ爆発するように影が伸びる

突然の奇襲に狐太郎は迎撃態勢をとるが、ミレリアが手で制する


「不意打ちにしては甘いな。フレイムヴァルワーク火炎防壁


ミレリアが右手を軽く上げると2人を囲むように炎の壁がそびえ立つ

中にいる2人はかなり暑いはずだが、狐太郎はまったく暑さを感じなかった

もちろんミレリアも同様のようで涼しい顔をしている


ラルガスの影はミレリアが出した[火炎防壁]に当たり止まる

いや、止まったように見えた

よく見ると影は壁に当たり消滅しているのだが、ラルガスが再現なく影を送り続けているので壁に当たって止まっているように見えるのだ

実際は消滅するそばから伸ばされた影が防壁を突破するべく攻撃を続けている


「お姉さんの力は見事だけど、魔力量はどうかな?」

「なるほど、このままでは先に魔力切れするのは私というわけか」


ミレリアの魔力が尽きれば[火炎防壁]は消え影は2人を刺し貫く事が容易に想像できる

が、ミレリアは別段慌てた素振りは見せていなかった


「少しは動揺するかと思ったんだけど、そうでもないね」

「私1人ならな」


ミレリアは視線を狐太郎へ移すと立ち直った狐太郎がやる気をみなぎらせている


『ミレリアさん、あの魔族は俺にやらせてくれませんか?』

「ふむ、何やら因縁でもあるような口ぶりだが」

『はい』


多くは語らなかった狐太郎だがミレリアは深くは追求しなかった

そして狐太郎がそう言うのがわかってたかのように即答で頷く


「わかった。ではここはお主に任せるとしよう」


ミレリアの言葉に『ありがとうございます』と礼を述べた狐太郎はポシェットからもう1本・・・・の刀を取り出した


「ほぅ」


ミレリアは小さく感嘆の声を上げる

何故なら狐太郎が取り出した刀はうっすら白みがかっていて、光属性が付与されていたからだ

素人ならわからないだろうが、魔術師のミレリアなら一目でその付与された属性と効果の大きさがわかったのだろう


「なるほど、魔術を使えないから属性剣か。まさか相手によって使い分けてるわけではあるまい?」

『属性が付与されてる剣はこれだけです』


狐太郎は新しく取り出した光属性の刀をローブの内側、左腰辺りに隠れるように留める

そしてさっきまで使っていた刀を左手に持ち替える


「ふむ、まぁいいか。そろそろ準備はいいか?」

『はい、大丈夫です』

「今から[火炎防壁]の一部を開ける。そこから出るといい」

『わかりました』

「では行くぞ」


ミレリアの言葉で2人を囲っていた[火炎防壁]の一部が消失する

人ひとり通れる程の大きさになっており、狐太郎はそこから飛び出した

出る瞬間、近くにあった[火炎防壁]に攻撃を仕掛けていた影を走りながら数本一刀両断する


「やっぱり出てきたね。そのくらいお見通しだよ」


待ち構えてたとばかりに飛び出した狐太郎に四方から襲いかかる影


『弐ノ太刀--旋風刃』


こちらもわかってたとばかりに四方から襲い来る影を鎌鼬の刃が迎撃する


「へぇ、そんな技も持ってるんだ」


攻撃が防がれてもラルガスは落ち着いた様子で狐太郎を眺めていた

再び無数の影が狐太郎に襲いかかる


「また君の叫び声が聞きたいなぁ。今度は断末魔の声がいいな」


言葉の中に狂気を含ませながらラルガスは狐太郎へ影を差し向ける

貫こうとしていた影が狐太郎を拘束すべく軌道を変える


『悪いけどごめんだね。--参ノ太刀--四刃の舞』


狐太郎が刀を地面に突き刺すと地面が爆ぜる

その小爆発に巻き込まれたのかは不明だが、拘束しようとしていた影の一部が消し飛んだ

その煙が収まると狐太郎の周りに半透明な刀が浮かび上がる

数は10本以上20本未満といった所だろうか

数が曖昧なのは透明度がバラバラで視認しにくいのがある為だ

狐太郎の言葉で出現した半透明の刀はしばらくは狐太郎の半径5メートル以内を漂っている


「へぇ、それが君の奥の手?」


言いながらラルガスは影を動かし狐太郎を拘束すべく数本を向ける

それが漂っている刀を素早く掻い潜り狐太郎を拘束しようとした瞬間


ザンっ!


漂ってる刀が数本ブレたと思った瞬間には影を断ち斬っていた


「--!?なかなかやるね。でもこれならどう?」


ラルガスはミレリアへ向けていた影を下げ、全てを狐太郎へ解き放った

周囲を黒で埋め尽くす程の影が狐太郎を襲う


『舞い散れ』


狐太郎の言葉に、周囲に漂っていた半透明の刀は煌めく残像を残して縦横無尽に暴れ回る

それはほんの刹那の出来事だった

瞬きすれば見逃してしまうような一瞬


しかしその一瞬ですべての影が斬られ消滅した


その光景にラルガスは驚愕し動きを止める

それを見た狐太郎はチャンスとばかりに駆け出しラルガスに接近する

気付いた時には狐太郎は剣の間合い

ラルガスは慌てて影を盾にするが狐太郎は影ごと断ち斬れると判断したのか踏み込み、さらにスピードを上げる

地を這うように駆け出した態勢から居合抜きのように横薙に刀を振るう


ドゥンケルハルト闇硬化

『---!?』


瞬間金属同士がぶつかり合う甲高い音に混じり、異音が聞こえた

今度は狐太郎が目を見開く

ラルガスがかざした影に刀は止められていた

しかしそれだけでは狐太郎は別段驚きはしなかっただろう


「あはは、自慢の刀にヒビが入っちゃったね。これは使い物にならないんじゃないかなー」


ラルガスは硬直している狐太郎へ向け影を死角から差し向ける

ギリギリで狐太郎は気づくが、刀を引いていたのでは間に合わない

ラルガスはそれを見越して死角からの攻撃を仕掛けたのだろう


一瞬の逡巡すら許されない場面、狐太郎は躊躇なく刀を手放した

これにはラルガスも驚いた

刀を手放すとはまったく思ってもみなかったようだった

しかし次の瞬間狐太郎がローブの下に隠し持っていた刀を柄を掴むのを見る


「なるほど。もう1本刀を隠し持ってたのか。でも無駄だよ」


ラルガスは自信満々に宣言する


ドゥンケルハルト闇硬化


狐太郎に襲い来る影に再び[闇硬化]を掛ける

しかし狐太郎は慌てない


『弐ノ太刀--旋風刃』


竜巻のように旋回すると一気に刀を抜き放つ

鋭利な鎌鼬のような衝撃波が四方に飛ぶ

そしてラルガスの[闇硬化]された影が紙でも斬るかのように斬られ消滅した


「--!?ば、ばかな・・」


余裕の表情だったラルガスの顔が一転驚愕し固まる

狐太郎は一旦刀を素早く鞘に収めると居合抜きの構えを取る


「ま、まさか光属性が付与してあるのか--!?」

『ご名答。一の太刀--影炎』


ラルガスの問に短い返事と技で答える狐太郎

光属性で薄ぼんやり白く発光した刀に黒い炎が纏わりつき、モノクロのコントラストのように彩る


鞘から抜き放たれた高速の一撃は白と黒のコントラスト模様を引きずりながらラルガスの右ももあたりから胴体を斜め上に斬り裂いた


驚愕の表情が張り付いたラルガスは、斬られた場所を見やると憎々しげに狐太郎に視線を向ける


「まさか僕が・・人間ごときにやられるとは思わなかったよ。それもアイツの縁者に・・」


スローモーションのように斬られた上半身が地面にドッと落ちる


『お前は師匠に囚われすぎてたんだ。吹っ切ったつもりでも奥底には残ってたんじゃないのか』


斬られた下半身から砂のように消えゆくラルガス


「あはは、まさか人間なんかに畏怖した事がバレるなんてね」

『安心しろ。師匠は人間の枠じゃ括れない・・』

「--!?それはどういう」

『あの人は化け物だから』


狐太郎の言葉にラルガスは目を見開くと笑い出した


「あはははは、まさか人間に同情されるとはね。でもこれで安心したよ」


スッキリしたある意味清々しい表情でサラサラと虚空に溶けるラルガスはもはや首から上しか残っていない

その瞳が狐太郎を見据える


「最後に1ついいかな」

『なんだ?』


笑顔のラルガスに狐太郎はぶっきらぼうに返事をする

どうせろくでもない事だろうと思いながら


「--君も化け物の素質あるよ。アイツに・・・ソックリ・・・よ・・」


最後まで紡がれずに消えていったラルガスだが、最後は人をくったようなニヤけた顔をしていた

かたや狐太郎は不機嫌全開、仏頂面だった


『冗談じゃない』


狐太郎はラルガスが今しがたいた場所を見つめながら返事を返す

最後の最後でわかった事実

ラルガスは[白死神リロイ]に憧れていたのだと言う事を

恐怖の先に畏怖があり、しかしそのブレない強さに憧れていたのだ

人間なんかに畏怖や憧れなんてありえない

だからそれを奥底に隠し、否定していたのだろう

しかし狐太郎と戦い納得して消えていった

強さを史上とする魔族ならではだが狐太郎にもわかった


何故なら狐太郎もそうだから




「終わったのか?」


若干黄昏ていた狐太郎に声がかかる

振り向くとミレリアが近くまで来ていた


『はい、なんとか』

「因縁は断ち斬れたか?」

『・・・どうでしょうね。ますます強まった気がします・・』

「ふふ、そうか」


狐太郎の言葉にミレリアは小さく笑いながら返事をする


「さて、これからだが・・・」

「《狐太郎!》」


狐太郎はいきなり頭に響いた声に驚く

かたやミレリアはその様子に何が起こったのかわからない表情


『!?ミルワース!』

「--!?」


ミレリアは狐太郎が独り言を言ってるように見える


「テレパシーか」


すぐに察したミレリアが納得の表情になる


「《クリスティアが危ないの。すぐに来て》」

『わかった』


黙って待っていたミレリアに狐太郎は説明する


「それなら大丈夫だ。そちらにも1人向かっている」

「《--あ、あの方は・・》」


ミレリアの大丈夫だと言う言葉に重なるようにミルワースからテレパシーが入る


「来たようだな」


狐太郎の表情で到着を確認したミレリアは次いで狐太郎に提案する


「さほど急ぐ必要もないが、王女様達の方へ向かおうか」

『もしかして、レフィルさん?』


狐太郎の言葉に答えずに笑みを浮かべながら駆け出すミレリアに狐太郎は慌てて付いていく



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る