シスコンは吾妹を馳せて剣を抜く -Gun, Sword, and Sister complex-

作者 三ツ葉亮佑

20

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★★★ Excellent!!!

近未来、肉体を機械化した人々は『人間らしさ』を求め、非合理的な生活を送っている時代。
サイボーグのくせに、食って寝て、骨董品の炊飯器を使う人までいる。

本作の主人公は、『なんでも屋』。
その炊飯器の修理をしたり、自分の店を溜まり場にしてるJKの相手をしていた。

どこか悲壮感ただよう主人公を案じるJKの思いも虚しく、彼はトラブルに巻き込まれ、やがて巨大な組織を敵に回す。
理由は、死んだはずの『妹』を守るため……いや、幸せな『妹』との時間を邪魔する奴はブッタ斬って、生首残して拷問しちゃう。それが、主人公のマコト、いいや、これが『シスコンお兄ちゃん』の姿だ。

多勢に無勢で挑む、激しいガンソードアクション。
索敵システムから迎撃用トラップ。
男心くすぐるギミックの数々。

主人公から見え隠れする、すべてを喰らい尽くすという『黒獣』の存在。
正体不明の『盲目の令嬢』。

ワクワクが止まらない展開。
アツい戦闘に、ちょいとエロかったり、ニヤニヤするシーンも。

この先の展開に目が離せない、ゼロコン期待の一作。
ご一読あれ〜。

★★★ Excellent!!!

 自分の体の欠損を気にしなくていいサイボーグ兵というと、まぁ、別に昨今は珍しくない設定かなと思いますよね。

 が、やはりそこに日本刀というギミックが加わると――熱い!!

 そして愛する人の喪失――これも熱い!!

 生まれ変わった不死身の身体――いわずもがな!!

 主人公は元自衛官の元PMCの元バケモノのサイボーグおっさん。
 過去に培った業と因果で絶賛裏稼業中のジャンクショップ屋経営中。
 一周回ってディストピア。
 なんでも出来るけれども、それ故に人ととの繋がりを欲するようになった、現代を感じさせる世界の中で、取り返しのつかない過去に縛られて厄介ごとに巻き込まれていく。
 なんとも王道なストーリー展開じゃないですか。

 濃密な戦闘描写に、上述の日本刀というギミック。
 男のホットになるツボを押さえまくったこの作品に、燃えない訳がない。
 まだまだ話は中盤ですが、今後どのような展開を見せてくれるのか。
 今から楽しみです。

 ノベゼロコン。追っかけるなら、これしかない。おすすめです。

★★★ Excellent!!!

 導入の悲壮感から、一転して流れるハードボイルド感。
 ところが、そうは問屋が卸してくれなかった。
 鉄火場を駆け巡った主人公の、弛緩した心から垂れ流される台詞の数々は、格好良さからは少々外れてしまっている。
 言うなればハーフボイルド。
 序盤はそんな空気が流れている。

 しかし、この物語、そんな簡単には転がりそうにない。
 論理的思考から導き出された世界観は、主人公を見逃してくれないだろうとは読めば分かる。

 ならば、乗るしか無いだろう。
 彼が紡ぐ物語の助手席に。