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 ―北川動物病院―


「上原さん、受付カウンターの掃除はいいから、入院室の掃除をお願いね」


「わかったニャン」


「わかったニャン?上原さん、言葉遣いには気をつけなさいと何度も言ってるでしょう。最近どうかしてるわよ。北川先生が異動されて気が緩んでるの?あまりふざけていると、逐一北川先生に報告しますからね」


「はい。越谷婦長ごめんなさいニャン」


 ピンクのナース服。

 越谷婦長にピョコンと頭を下げた。


 ナース服の後ろから、ピョンと飛び出した白い尻尾を、右手でスカートの中に押し込む。


「上原さん!早く行きなさい」


「煩いニャン、今行くニャン」


「は?う、煩い!?」


 目を白黒させている越谷婦長を尻目に、一目散に受付カウンターから飛び出し、階段の一番下から勢いよくジャンプし、二階のフロアに着地した。


 入院室から見ていたミニチュアダックスが、瞳を輝かせる。


『苺パンツ、なかなかやるじゃん』



 ◇◇


 ―摩訶不思議―


 この世には、常識では計りしれない不思議な出来事が多々ある。


 透視能力

 予知能力

 読心能力

 テレパシー


 妖怪

 幽界

 魔界

 異星人

 未知の生物

 

 異次元 

 異世界

 転生

 転移


 タイムリープ

 パラレルワールド


 ――信じるも、信じないも、あなた次第。





溺愛もふもふパラダイス② ~異世界の王子が干物女子にプロポーズをした~ 

――THE END――



これで終わりだニャン。

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溺愛もふもふパラダイス② ~異世界の王子が干物女子にプロポーズをした~  ayane @secret-A1

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