異世界に飛ばされた俺は、ゴリゴリの復讐者となって世界を敵に回す

作者 振木岳人

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★★★ Excellent!!!

 異世界へ転移した主人公が戦うべき相手は何だろう?

 魔王? 悪のドラゴン? 悪神? 勇者? いや、この作品の敵はそんな生易しい物ではなかった。

 それは革命の成れの果て、あまりにリアルな恐怖政治を行う最悪の軍事大国。
 搾取、強制収容、虐待、粛清、公開処刑、暴虐の限りを尽くすダークな国家だったのだ。

 だが希望はある!

 滅ぼされた王国の生き残り、国を民を憂い、立ち上がることを決意した優しき皇女がいた。
 『みんなが笑顔で暮らせる国を作りたい』
 彼女の望みを叶えるため、元暗殺者の主人公が強大な圧政国家に立ち向かう!


 タフで合理的な主人公、必ず殺す者(フラットライナー)藤森修哉。
 主人公と旅するうちに成長し、その非凡な才を花開かせる皇女エマニュエル。 
 それ以外も見事に血の通った、敵でさえ魅力的な登場人物達。

 実在した、あるいは実在するリアルでダークな恐怖政治との負けられぬ闘い。
 敵となった元同僚の暗殺者たちとの、手に汗握る能力バトル。

 この圧倒的な物語を是非あなたにもお読み頂きたい。 

★★★ Excellent!!!

小説投稿サイトに溢れかえっている異世界モノ。その中でもこの作品は異彩を放っている。
主人公が飛ばされる異世界は、ありがちな「中世ヨーロッパ風」の社会ではない。

そこは全体主義と憎悪が世界を覆い、信じられないような暴虐が猖獗を極めている恐ろしい世界。
だが、さらに恐ろしいことは、作中で表現される悲劇はいまでも現実世界で本当に繰り広げられて来たこの世の真実の姿なのだ。

だがこの小説は絶望だけを読者に与える加虐性を持ち合わせてはいない。
暴力溢れる世界で、主人公とヒロインの間に築き上げられる絆は、暗中の光明のように尊く美しい。
あなたがこの作品を読めば、著者の歴史的知見によって作り上げられた異世界と、そこで生きる登場人物たちのひたむきさに心打たれると思う。

技術面でも、歴史についての深い知識に基づいて描かれる情景と、活字媒体では表現しづらい格闘シーンが躍動感を持って巧みに描かれている。

間違いありません。おすすめです。ぜひ読んで下さい。