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コツコツという石の音が聞こえる。



「足はもう使い物にならない」とリヌクは言った。



「そんな……」パドスは顔が青ざめていた。



暗かった空は、少し明るくなっていた。「日が昇り始めたら、お前はラバと一緒にこの森を抜けるんだ」



「リヌクをおいてはいけない!」



「いいか、よく聞け!」と言って、リヌクはパドスの両肩をしっかりつかんで、「ここにいても、二人とも野垂れ死にするだけだ」



「だけど……」パドスの目から涙が零れ落ちた。



「この森はどこまで続くか分からんが、この道には覚えがある。



この道を進んでいけば、必ず街があるはずだ」



リヌクは、両手をパドスからゆっくりと離し、森の道を見つめた。



「おいらはどうすればいいんだよ」

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