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「あの赤い鳥は何なの?」と、パドスも目を上に向けて言った。



「ファイヤーバードだ。火をつけるために生きている鳥だ」



「さっきのウォーターバードとは正反対だね」



そのとき、上空からファイヤーバードが放った火の塊がリヌクに向かって落ちてきた。



「危ない!」リヌクは、さっと身をかわした。



その火は、パドスのすぐそばに落ち、一気に燃え広がった。



パドスは、すぐさまその場から逃げ出したが、火の手は容赦なく襲ってくる。



たくさんの火柱が上がり、二人はその間を縫うように駆けていった。

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