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その音に反応して、リヌクが起き上がった。
その鳥は、パドスめがけて突進してきた。パドスが、さっと避けると、その鳥は、目標を失い、壁に激突してそのまま床に落ちた。
その鳥の顔を見ると、何と人間の顔をしている。人間と一つ違う点は、大きなくちばしが付いていることだ。
顔以外は、鳥と同じで、白く大きな翼が付いている。
「ウォーターバードだ!」リヌクが叫んだ。
リヌクは、床に落ちた鳥を見ると、すぐさまその鳥に飛びかかっていった。
馬乗りになると、鳥の顔を何度も殴った。
殴られるたびにウォーターバードのくちばしは床に叩きつけられた。
鳥は動かなくなった。
どうやら気絶したようだ。
「パドス、ロープを持ってきてくれ」リヌクは、ウォーターバードの首を押さえながら言った。
パドスがラバの近くにある荷車からロープを持ってくると、リヌクは、それを使ってウォーターバードの体を縛った。
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