第51話 旅立ち 37

「死の風ではない……」



リヌクは、ランプを骸骨に近づけて、その骨を丹念に観察した。



「何かあったのかい?」



後ろから付いてきたパドスは、光のほうを見た。



そこには、骸骨の頭が映し出されている。



「ああぁ!」と、パドスは思わず声を上げた。



「静かにするんだ」リヌクの鼓動は速くなり、何かに駆り立てるようにその家を飛び出した。



ランプをあちらこちらに振り回しながら、ほかの家を探った。



ある家を見つけると、彼はまたそこに入っていった。



パドスが、リヌクの後を追ってその家に入ったときには、リヌクは、そこで見つけた骸骨を絶望的なまなざしで見ていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます