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「びっくりさせおって。腹をすかしてわしたちを追ってきたんだな」



「スライムって、強いの?」



「なあに、知識があれば私でもやれる。ちょっと待ってろ」



リヌクは、ラバの上に積んだ荷物を手で探り始めた。



その間にも、遠くにいる岩のようなスライムは、こっちへ近づいてくる。



スライムは、もうそこまで来ていた。



荷物を探っていたリヌクは、長手袋をつけて、右手に短剣を持っている。



「それだけでだいじょうぶなの」



その姿を見て、パドスは心配そうに言った。



「大丈夫だ。あっ、それから、すまんが、これに水をくんできてくれないか」といって、リヌクはパドスに桶を手渡した。



パドスが水をくみにいっている間、リヌクは、すぐそこにいるスライムを注意深く観察し始めた。



スライムの高さは、リヌクの身長の半分ほどで、横幅も一メートルといったところだ。

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