連座する鈍色~祓霊師の自傷~

作者 一式鍵

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★★★ Excellent!!!

硬派であります。
大人であれば、そのエグ味も生っぽさもスパイスにしてしまえ!

それ位に円熟した大人の男、敢えて言いましょう、この物語の主人公は熱きおっさんであると。

そしてその熱き背中の格好良さが見れる作品であると。

裸一貫精神で、がむしゃらに正面切って戦う男の若さも良い。ならば戦うおっさんの良さはなんだ?
それは背中に背負い込んだものの大きさではないだろうか。

この40歳男子、いやさおっさん主人公一琉カイはど偉い大きさのものを背負って、しかしその重圧を物ともせず、笑って前へと突き進むのです!

ヘヴィにて、天晴れに咲く男姿をご覧あれ!

★★★ Excellent!!!

 太古、人は火を手に入れるまで夜を怖れたであろう。それは闇の向こう側にある得体の知れぬ何かを見ているからである。

 作中、人々が再び夜の闇――霊威――に怯えるようになるのも怪奇にして回帰である。

 夜が暗闇を取り戻し、人が恐怖を思い出す。
 朝起きて、夜は伏せる。
 目覚めては生きて、眠るように死ぬ。

 生物として正しいサイクルを取り戻していようとも、皮肉なことに正しさは何も救わないようだ。

 これは、そんな夜の闇に抗う鈍い光。
 オカルティック×ミリタリー。
 鋭い洗練の閃きはなく、ただただ足掻くかのような揺らめき。
 若さには出せない色である。

 コンバートされることで辿り着く結末の先もまた未知、存在の不確かな自分という存在、それでも進む大切な絆と共に世界の夜明けを感じさせてくれる物語であった。