アナザーストーリー5 ある男の危機なのです。

 我輩は作者である。名前はポムサイ。

 ほぼ日課になりつつあるカクヨムでの『那須野ヶ原高校第5ダンジョン部はじめました。』の執筆も何とか第1部完結を迎える事が出来た。これも一重に読者の皆様の…


「また書いてるの?」

 作者が脳内で読者の皆様に感謝を述べようとしている時に妻が話しかける。

 手にはコーヒーカップが握られている。妻よありがとう、俺にコーヒーを淹れてくれたのだな。

 妻は座るとそのコーヒーを飲んだ。…俺にじゃなかったのか…。

「読んだよ。」

 俺の身体は硬直した。最初は妻に内緒で執筆していた。しかし、こそこそすればするほどバレるモノだ。もちろんやましい事などない。恥ずかしいだけだ。

 物語を書いているのはバレたもののまさか読んでいたとは知らなかった。ヤバい事を書いていなかったか頭をフル回転させる。……大丈夫だ…多分…。

「この主人公のタマってさ、モデルあなただよね?」

 何を言う妻よ!俺はこんなにアホじゃないぞ!

「それにまさかとは思うんだけど…。」

 妻が言葉を溜める。恐い恐い恐い!!

「この丹澤慶子先生のモデルは私じゃないよね?」

 ななななな…何を言う妻よ!君は酒を一滴も飲まないじゃないか!!違う!違うぞ!

「まあ、違うよね。絶対違うよね?」

 お…おう…。

「でも、このローカルな情報と所々の作者エピソードであなた個人が特定されるなんて事はないのかな?」

 大丈夫なんじゃない?

「なら良いんだけど、あなた仕事上は真面目で良い人なイメージじゃない?」

 本当は違うと言いたそうだな…。

「それがこんなアホな話を書いてるなんて周りが知ったら問題なんじゃないかな?」

 そんな問題になるような事は書いてないと思うぞ。

「普通におっぱいとか言っちゃってるし…」

 あ…。確かに…。

「自分の子供にこの話読ませられる?」

 絶対に無理!!

「でしょ?まあ、私的にはまあまあ面白いし、仕事に支障がないなら続けてもいいけど、迷惑だけはかけないでね。」

 まあまあか…それは良しとしよう。しかし!迷惑はかけないでねとは何だ!!俺の唯一の…いや、10以上ある趣味の中の一つをセーブしろと言うのか!!

 俺は今日こそは妻にガツンと言ってやろうと力を込めた。そして言ってやったさ!


 分かりました。


 …ってね。


 この話はフィクションです…という事にしておこう!!


 次回!!ついに第2部開始!!…え!?そんな事になってんの?………つづく!!


 

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