【寄り道】いわゆる民主主義の暴力性なのだよ。
メタフィクションだの自由間接話法だのは、商業的、読者的には別にどーでもヨロシイ問題です。面白けりゃいいんですからね。
アカデミックな問題にこだわる分野のアカデミー内部でだけ問題にすればヨロシイもんで、それすなわち「文学」なのです。文学とエンタメの違いね。
「論壇」です。「講評の場」に措いてのみ問題にすれば良いことで、逆に言えばこれらの場所では大衆の評価など一票の価値すらないのです。ズブのシロウトは黙っとれ、コレです。
今、ここがごっちゃになってるのがイケナイ、大衆の全てが等しいなどという寝言のせいで大混乱なワケです。皆平等、なんぞという幻想が支配的になった弊害です。
絶対君主制とか身分制とかが打ち倒された為に起きたマイナスの影響なのですわ。
私、別に民主主義バンザイなんておバカなこと言う気ありませんので、帝政やら社会主義モドキよりナンボかマシとしか思わんのでねぇ。完全でないなら弊害があるのは当たり前でしょ。その弊害の最たるものが「多数決思想」ですわ。
で、民主主義的に全員等しいなんてのがまかり通っているせいで、「それは平等ではない!」とか言い出す、モノの価値判断も出来ん奴らが大量に入り込んだら、価値の査定って部分のシステムが麻痺すんのは当たり前の帰結っすよな。
ここまで理解できます? 言ってること解かる?
今までのモノの価値ってのは、それなり修練積んだ目利きが行っていて、人々に広く知らしめるというシステムだったわけです。これが権威的だとか何とかヘリクツ捏ねてる奴らのせいでぶち壊れたのですよ。←今ココ。
皆で公平に決めよう、多数決だ! で、ぐちゃぐちゃに。←最新この辺。
この流れはまた、そのまんまフランス革命前後のあの国の流れでなぞれたりしますのがまた面白いところですね。大混乱をどうやって収めたか、とか。前例あんの解かってんのに同じ轍を踏む頭の悪いトコ見せるかどうかも含めて面白いネタです。(笑
大衆と名のつくもんは、多くの場合、頭が悪い。(名言)
大衆とは愚かという意味の代名詞だ、だったかな。うろ覚えですまんです。
大衆って愚かだよね、というのは創作上のモチーフでは大人気なのです。常に警句を発される程度には各自で自戒する必要がある、と言われている類のモノ。アカデミックなモノと大衆向けのモノはなかなか相容れません。それで失敗したのが、シュワちゃんの映画って話でもあるわけです。
創作上では、ターゲットが誰なのかをよぉく吟味し、そのターゲットを分析する際には冷徹な目を向けねば失敗します。理想論で見たらダメ、絶対。(笑
<蛇足>
よく、今の世情を捉えて、戦前の空気に似てるっつーて戦々恐々してる人を見るけども、その人らの論もなんかビミョーにズレてると感じるのであります。んで、そのズレってのが、危惧すべきはこの「大衆は偉いんだぞ、えっへん!」な空気そのものであるのに、何を言ってんだ、というトコロだったりもします。
日本のあの戦争の前夜ですが、ざっくり書いちゃうと、『大衆の意向とやらに政治家や軍部が負けちゃって戦争突入した。』で済んでしまうと思ってますが。
今、世界的にも「大衆って愚かだよね、」テーマの作品はここ数年か見ません。自意識が膨れ上がって、自分への侮辱でもないのにヒステリックに叫ぶ声が大きいからでしょうかね。これこそが危険な兆候と思うわけですわ。
大衆の中の目に見える部分での繊細ヤクザ化が起きていて、大衆は基本的に愚かだという自戒というか自浄作用が止まっちゃったー、な状態が近いんじゃないかな。
あんまりよくない流れだとは思うけど。大衆に届くエンタメってビジネスだから、大衆が求めない以上は警句的作品は流れないという悪循環ですわ。
*繊細ヤクザ あるいは繊細チンピラ。
「繊細な自分」を傷付けないように他人に要求するチンピラを指すネットスラング。小野ほりでぃが命名。
「自分に欠けている何かを持っていることに無自覚な他人の発言を勝手に自慢と受け取って激昂する人」と定義されている。(はてなキーワード引用)
追記:
繊細ヤクザに対する処方なんてのは一つきりでさ、「全力で叩き潰す」だと思うのだよ。曖昧に避ける方が時には失礼かもだし、相手出来るんだったら本気で粉々にして差し上げるのが親切だと思うの。時に自分の方が間違ってたって気付く事もあるし、その時は素直に謝罪してさ。真心はきっと伝わるんだ。議論を尽くせば、おのずと正解は見えてくる、それが民主主義の真髄だと私は思っている。
タフでなければ生きられない、優しくなければ生きている価値がない、だよ。名言だよね。誠心誠意で当たるなら容赦は失礼だ。
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