視点は二方向から② 三人称注意点
三人称は客観視点です。語り手は物語に登場しない何者かです。その立場はざっくり分けて二種類です。
「誰かの背後に立ち、憑依した状態で地の文を書く視点主(地)」
「上空に居て、全体を把握している視点主(天)」
これ、場面転換の多寡やカメラワークの機動力によって使い分けられます。下のは特に戦記ものなどではお馴染みです。多くの人間がころころと入れ替わり立ち代りで登場する物語に向きます。
かつては()で心理を区別して書くという事はほとんどなかったんですね。今でこそ見慣れているでしょうが、昔の人からしたら()は数学の記号で、小説内に出てくるなんてのは甚だしい違和感でしかなかったので。
逆に()や「」や『』やと、記号が混ざるのは「読みにくかった」んです。
昔の書き方教本には割と、記号をガチャガチャ出すと読み辛いと書かれています。なので、使用される記号は「」くらいでした。時代によって大衆の慣れも代わりますので、現代では()も『』も気にせず使っていいんですが。(未だ影響はあり、()やらを多用するのは技術が低いとの判断にされたりはあります)
視点主(地)と(天)の違いは、近くから観察するか遠くから観察するかの差です。距離においての違和感に注意しなければなりません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます