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「ごめんなさい。ごめんなさい、照子。私は照子にあやまらないといけないね。いっぱい、いっぱいあやまらないといけないね」
言葉と一緒に、涙がこぼれる。遥は右手の人差し指の指先に力を入れる。
「だいすき、はるか」
照子はにっこりと満面の笑みで笑う。その可愛らしい声と一緒に銃声が鳴った。
遥の右手から銃が弾け飛ぶ。遥の頭は銃声のした方向の反対側に吹き飛んだ。血が飛び散って、遥の周囲の壁や床が真っ赤に染まった。すぐ近くにいた照子の真っ白な体もその血によって全身が赤く染まっていた。
照子は耳が聞こえないのか、(照子の体の機能は、まだそのほとんどが、生まれたばかりの赤子のように、作られたばかりのアンドロイドのように、うまく働いていないのかもしれない)その大きな銃声になんの反応も示さなかった。
照子はゆっくりと首をひねるようにして遥の頭を見た。遥の頭の横には、小さな穴があいていて、その穴からはどくどくと、とてもたくさんの血が溢れ出ていた。
照子の髪に、顔に、体に、溢れ出す遥の血が流れ落ちる。ちかちかと点滅していた天井の照明が消える。
真っ暗な部屋の床に遥の血が流れ落ちる。遥は動かない。照子が優しく遥の体を揺さぶると、遥は目を見開いたまま床の上に転がった。
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