ステレオタイプ

空っぽの僕の鳩尾に

何を詰めようとしたって

  吐きそうなばかりなんだ

    容量は切迫していないよ

      どうして教えてどうして

        何も受け付けないの

吐きそうなばかりで

僕は空白を嘔吐きながら

  涙混じりに見上げた人影

    まだ君は気づかないんだ

      鳩尾で酸が渦巻いてるよ

        慢性的になっていく

君の声がほしかった

あと少し藻搔くための声

  救世主の声が世界を必ず

    打ち壊してくれるってね

      ずっと信じていたんだよ

        もう誰もいないけど

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