Good night.

左手首の赤の目盛りを

隠すように挨拶をする

スカートを摘まんだら

ごきげんようと微笑む


左手首の赤の目盛りは

慎重に内側に向けるの

君が挨拶してくれたら

例え見えてしまっても

構わないなんて思って


君が挨拶してくれたら

あぁ次は頸動脈かしら

最後に言葉を交わした

そんな人に君がなれば


どんな痛みでも幸福で

どこを殺そうと同じで

ゆっくり眠れそうだわ

深夜に私はそう思った

でも頸動脈がいいかな

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