第99話 日本語は難しい(3)
細かい事言うなよって言われそうですけどね。気になるんですよ。
「こじんまりとした店」
はぁ? こじんまりとした店だとぉ?
なんじゃそりゃあ!(ノ`□´)ノ⌒┻━┻
「味あわせてやる」
はぁ? 味あわせてやるだとぉ?
なんじゃそりゃあ!(ノ`□´)ノ⌒┻━┻
あ・の・ね!
如月は文系じゃないからね、正しい日本語なんてそんなに扱えるわけじゃないけどね。その『インチキ日本語遣い』の如月ですら「はぁ?」って言わせるような言葉をフツーに使う人が増えていて、如月はしょっちゅう卓袱台をひっくり返すのね。
いいか。
『こじんまり』じゃない。『こぢんまり』だ!
チンマリしてるんだ。これが更に小っちゃいんだ。だから『こぢんまり』なんだ。わかるか?
いいか。
『味あわせる』じゃない。『味わわせる』だ!
味わうんだ。それを相手に提供して差し上げるんだ。だから『味わわせる』んだ。わかるか?
とはいえ、その言葉を使うキャラがおバカさんならいいんですよ。そういう設定だから。「ら抜き言葉」とかもね、フツーに使うのね。
「あたしそれ、させれないから無理ゲー!」とかね。
「俺その日、テスト受けれねーわ」とかね。
おバカさんなのね、キャラが。そういうのはアリだ。
だけどシリアスなシーンで「味あわせてやる!」って言われたらもう笑うしかないでしょ?
地の文で「彼はその日、テストを受けれなかったのである」って書かれたら、やっぱ笑うでしょ?
台無しじゃん。そこまでの流れが完璧に寸断されてしまうんですよ。手に汗握るアクションシーンでやられたら、一気に気持ち萎えちゃいますよね。
そういう意味で、読者に不親切なことはなるべく避けた方がいいかと思います。読者はやっぱり気持ちよく読みたいから。緊張感を持続して読みたいから。
……今日はシロートのくせにシロートっぽくない発言をしてしまったようだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます