第38話 何をアップしているか
さて、ここで質問なんですが、皆さんは『何を』カクヨムに上げてますか?
異世界ファンタジー、ラブコメ、ミステリー、童話……いえいえ、そういう話じゃなくて。
長編、中編、短編、詩、歌詞、論文……だからそーゆーのでもなくて。
自信を持ってお勧めする物語なのか、何かの下書きなのか、公募で落ちた作品の墓場なのか、他のサイトへの誘導のための宣伝なのか。
カクヨムをどういう場として利用しているか、という事なのです。
「ごめんなさい」と言いながらアップしている作品をたまに見かけます。どういう事なんだろうなと思ってよくよく見ると「つまらない作品を書いてごめんなさい」という事らしい。
じゃあ、アップすんなよ。
……って思ってしまってから気づいたのです。そうだ、みんな目的が違うんだ、と。
「自信は無いけどとにかく書いてアップして、感想貰ってダメ出しされて、それで上手になって行こう、そのための修練の場所なんだ!」というスタンスで参加している人は「ごめんなさい」が出るかもしれない。
そこに気づいたら、いろいろな可能性が見えてきました。
片っ端からカクヨム運営の企画するコンテストに出して出して出しまくって、「数撃ちゃ当たるんだ! 目指せ、書籍化!」と息巻いている人もいれば、「面白くなければいくつ出したって当たらないんだよ」と冷静にコツコツ書いている人もいる。
かと思えば、私のようにコンテストに無関心な人もいるし、自分の書いたものをどこかにとっておきたいからという理由で、トランクルーム代わりに投稿している人もいる。
人それぞれに利用方法や利用目的があるんですね。それを、自分と違うからといって無下に否定してはいけない。
*
さて、じゃあシロート如月はどうなのよ? という話なんですが。
私は「物書きはつまらないものを読ませて読者の時間を無駄にしてはならない」という考えがあるのです。
理由は簡単。自分が読者だったら、クッソつまんねー話を読んで時間を無駄に使うのは絶対に避けたいからです。俺の時間返せ。だから自分の書いたもので、読者に「無駄な時間を過ごした」と後悔して欲しくないのです。
そんなこともあって、自分で読み直したときに夢中になって読めるような自信のあるものしかアップしたくないという考えがあります。
これね、今これ書いちゃったのってね、地雷踏んでるのね。「いやいやいや、如月さん、あんたの大して面白くないから」って思う人もいるでしょう、推定大勢。
でもね、今の自分レベルでは、とっても面白いの。自信持ってアップしてるの。絶対に「ごめんなさい」なんて思わないの。「俺様の小説読みやがれ」くらいのつもりでアップするの。それが半年一年経って「これ面白くないじゃん」と思ったら改稿するの。
最初に書いたときに「チョー面白れえ!」と思ったものが、あとで見ると「なんじゃこりゃ」になっている、これって自分が成長したって事じゃん!(楽天家)
だからこそ、何度でも読み直して、何度でも改稿を入れる。常に自分が読んで「チョー面白いじゃん」と思える状態にしておく。
それが『物書きの読者に対する礼儀』だと思うから。
*
ここに書いたのは「如月の基準」であって、人それぞれに基準は違うんだろうなと思います。来年の今頃、如月基準も変わっているかもしれません。基準も進化していいと思います。それによって集まる読者の層も変化するでしょう。
コンテストに出さなくても、やっぱり面白いものが書きたい、上手になりたいというのはあります。コンテストが全てではないので。
だから私は目立たず地味~~~に修行を続けるのです。地味~~~に。
(しかし、書籍化したものは改稿できなくて「ぐぬぬぬぬ」となるのです)
……はぁ、またシロート発言をしてしまったようだな。
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