侵略してイイノ?18話 イレギュラー

イレギュラー


「ふーん、あの子強いのね。けどルール上の強さの子だわルール上なら、介入出来るわね。ルール介入、ゾンビプロセスの収集、変換の禁止、時間は一日」

すると、周りに敵が現れだして、伊佐さんの援護がなくなったのがわかった。

「何をしましたの?」

と戦闘がいつでもできるように構え、聞く。

「簡単な話よ。あっちの子の使っている力を禁止させてもらったの」

禁止? それが彼女の能力? そう考えつつも接近を開始する。

「さて、貴女の能力は……? もしかして貴女も気付いているのかしら?」

「何をですの?」

わたくしはその言葉に返事しながらも首をひねる

「この世界の成り立ちよ」

わたくしはまたもや首をひねる。

「……ならいいわ、まあ良くないのだけど、貴女の能力異質だもの、イレギュラーだもの」

つまりわたくしの力はルールに無い。ならばわたくしは戦える。そう感じて真正面から突っ込む。

「貴女周りを見たほうが良いわよ」

そう言われ、私は周りから地面にたたきつけられ、抑えこまれた。

「くっ、放しなさいな!」

顔を地面に押さえつけられて前すら見えない。このままわたくしは死ぬのかしら……しかし、今は一緒に戦っている仲間がいる。助けてくれるかもしれない。そう思いながら、今貫かれた腹の痛みに耐えている。多分今ので一回死んだ。まあ詩織と名乗る女に殺されてから一回夜明けを迎えたため、残機はある。けど痛いだからこう願う。

誰か助けて!

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