戦ってイイノ?14話 砲撃戦

砲撃戦


「……さて、私は私の仕事をしますか」

この船は私の手足の様なものだ。思うように動かせる。昔の船だから本当は3000人ぐらいで動かすの物なのだが……、ちなみに今の船なら1人で動かす事も可能、いやAIをのっけているだけで動かす事が可能だ。だからこそこういう芸当ができる。全砲門を敵空母に向けて、

「全砲門、うちーかた、はじめー!」

それらはすべて狙った位置に向かい飛んでいき、相手の空母も回避態勢に入るが、それも遅く、砲弾が当たった。そして、その船は姿を消してしまった。

『神奈ちゃん、珠樹だよ。こっちは魔法使いやっつけたよ。一旦戻るね』

と珠樹からの電話。

『こちらは代美だよ~。飛んでる飛行機、やっつけたよ』

「……わかった、すまないが、代美は甲板に来て、軍艦の顕現をおこなってくれ。皐文は敵が接近しないか見張りを、珠樹は引き続き空から偵察と迎撃をお願いする」

『『『わかったよ』』~』

甲板にて、三人の連絡を処理、数秒後、

「おまたせ~」

と代美が来たので、

「詠唱を開始するぞ」

「わかったよ~。で、どれだけ呼ぶの~?」

「……とりあえず全部だな」

「え?」

と代美が固まる、どうやら維持魔力を代美が持つのを嫌がっているようだった。確かに今までは代美が持ってもらっていたが、

「……今までのも含め、全部私が魔力供給する。永魔のリング改の溜まり過ぎた魔力もあるしな。沈んだ場所、解体された近くの海に召喚して、そのまま沈んだ都に向かわせる」

と私は少しにやりとする。すると代美もにやりとして、

「なるほど~、わかったよ~。なら、データ頂戴」

と、両手を出してくる。私はデータを渡し、いつものように魔法陣の上に立ち詠唱を開始、と言ってもこれは鍵の様な物。この詠唱によって彼らの魂を呼び覚まし、その魂が、船を形作る。

「我は日の出の巫女なり」

「我は機械の女王なり」

代美の言葉に続き詠唱を開始する。

「今、古に守りし島国の危機」

「今、過去に守りし民の危機」

「あなた達の力を拝借いたします」

「私達の力を微力ながらお使いになってください」

「「顕現せよ! 古の艦艇達よ!」」

その掛け声と共に、軍艦が現れなかった。

「あれ? どういう事~?」

「……ああ、ここら辺では船は沈んでないからな」

「なるほど~、で、どうするの~?」

「……とりあえず、目的地を全部の船に送る。そしてそこを攻撃だな」

「わかったよ~じゃあ後お願いね~私今ので魔力ほぼ使ったからね~、寝てくるよ~」

「……ああわかった」

私は代美を見送り、その後全艦に攻撃命令を送った。

「……それにしてもあの魔法、何かに似ている……まさかな」

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